院長の髙木です。
今回ご紹介する映画は「シー・オブ・ラブ」。個人的に好きな傑作サスペンスの一つです。1989年のアメリカ映画で主演はアル・パチーノとエレン・バーキン。ニューヨークで3人の男性が何者かに殺される連続殺人が起きた。そしてその現場には必ず「シー・オブ・ラブ」のレコードが残されていた。被害者は新聞に恋人募集の広告を出した独身男性ばかりで、犯人の指紋は一致した。広告を見て近づいてきた行きずりの女性に殺害されたと睨んだ市警のベテラン刑事フランク(アル・パチーノ)は、犯人をおびき出すべく正体を隠して自らの恋人募集広告を出す。広告を見て声をかけてきた女性たちとデートし、グラスの指紋を採取するが全員シロだった。そんな中でヘレン(エレン・バーキン)という女性だけは、グラスに手を付けず、フランクを「タイプじゃない」と言って去って行った。
シロともクロとも言えない唯一グレーなヘレンに接近するフランクだったが、彼女への想いが本気になればなるほど、彼女が真犯人という疑惑も深まっていく・・・彼女の家のレコード棚には「シー・オブ・ラブ」のレコードがあった。はたしてヘレンは連続殺人犯なのか・・・?
アル・パチーノは哀愁漂う刑事役がハマりますね。エレン・バーキンは個性的な口元の表現をする何とも言えな魅力があって好きな女優さんです。ラストの二人の歩きながらの会話のシーンがいいですね。Tom Waitsが歌っているSea Of Loveが流れますが、とても洒落ていて、エレン・バーキンの笑顔がキュートです。
サスペンスとも言えますが、都会に生きる孤独な人たちの出会いを描いたヒューマンドラマでもある映画です。
「それでは次回をお楽しみ下さい。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・」