院長の髙木です。2月7日までの緊急事態宣言は解除されるんでしょうか・・・飲食店は営業時間を午後8時までに短縮されておりますからステイホームでも楽しめることをどんどん増やしていきたいですね。
今回ご紹介するのは1992年のアメリカ合衆国の映画「マディソン郡の橋」。アイオワ州マディソン郡で暮らす平凡な主婦のフランチェスカ・ジョンソン(メリル・ストリープ)と写真家ロバート・キンケイド(クリント・イーストウッド)との「たった4日間だけの本物の恋」を描いた作品。世界的ベストセラーとなったロバート・ジェームス・ウォラーによる同名小説をクリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めて映画化されたものです。
母親の葬儀のために集まった長男と妹が、彼女の遺書とノートを読み始めところからストーリーは始まります。「火葬にしてローズマン・ブリッジから灰を撒いてほしい」というもので、平凡だと思われていた母親の秘められた恋を知ることになる。
ある秋の日。小さな農場の主婦のフランチェスカは、結婚15年目で単調な日々を送っていた。ある日、夫と二人の子ども達が仔牛の品評会のため隣州へ出かけることになり、彼女は4日間、一人きりで過ごすことになる。そこへ一人の男性が現れ、道を尋ねる。彼はローズマン橋を撮影しにやってきたカメラマンのロバートであった。彼の車に乗り橋まで案内した後、彼の魅力に惹かれたフランチェスカは、彼を夕食に招待する。
そこから距離が縮じまり、二人はデートの末、許されないと知りつつ恋に落ちる。数日後、夫と街に出かけたフランチェスカは、雨の中、彼女を見つめ立ち尽くすロバートの姿を見る。フランチェスカは乗っていた車のドアに手を掛け、彼の元へ行こうとするが、それ以上はできなかった。
フランチェスカのノートには「人生のすべてを家族に捧げた。せめて残りの身は彼に捧げたい」という遺志が記されていた。
今のご時世でしたら、マスコミの喜びそうな不倫の話と言えば終わってしまいますが、そういったフォーマットで語るべき作品ではありません。生涯で一度の確かな愛。ただそれは叶わない愛だった。永遠の一瞬を糧に生きていくこともあることを教えてくれる素敵な大人の恋愛映画です。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」