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TOPNEW INFO 最新のお知らせ > 私の好きな映画㉑

2021.04.02 : 私の好きな映画㉑

院長の髙木です。東京都内では1日、緊急事態宣言が解除された以降では最も多い475人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。繁華街や主要な駅で人出がかなり増えていることがこうした状況につながっているとのことですので、皆様できるだけ外出を控え3密を避けるなどの対策を徹底しましょう。

それでは今回ご紹介する映画は孤独な男女が、純粋な恋を育む姿を描いた1993年の恋愛映画「忘れられない人」。原題は「Untamed Heart」。監督・製作は「タクシー・ドライバー」の製作者トニー・ビル、製作はヘレン・バートレット。主演は「カフス!」のクリスチャン・スレイターと「いとこのビニー」のマリサ・トメイ。「ハードプレイ」のロージー・ペレズらが共演していています。

レストランで働くウエイトレスのキャロライン(マリサ・トメイ)は、明朗活発な女の子だが恋愛には恵まれず、いつも中途半端な恋に終わってしまう。今日も楽しいデートのはずが、彼から突然別れを告げられてしまいます。親友のシンディ(ロージー・ペレズ)が励ましてくれたが、その夜キャロラインの涙は止まらなかった。同僚に愚痴をこぼす。その様子を黙ってみつめているのはレストランの雑用係、アダム(クリスチャン・スレーター)。アダムはいかにもネクラっぽい男性。
さらに追い打ちをかけるような事件が彼女を襲う。勤務中、客の男二人組に声をかけられるキャロライン。以前に、あるパーティで同席したことがある。「ああ、あの時の。」と思い出すキャロライン。適当にあしらう。
 深夜、歩いて帰宅中のキャロラインの横に、車が止まる。「遊びにいこう」と声をかえてきたのは店で会った二人組。キャロラインは「もう帰るから」と断ったが、男たちはキャロラインの前に立ちはだかり、しつこく誘って来る。公園の中で帽子をとられたキャロラインは、危険な空気を感じて走って逃げる。しかし、追いかけてきた男たちに取り押さえられ押し倒され、抵抗すると殴られ、意識を失くした。そのピンチを救ったのはアダムだった。男たちを蹴り倒し、キャロラインを抱えて安全な場所まで逃げるのだった。アダムはそこでキャロラインを寝かし、目が覚めるのを待った。朝、目を覚ましたキャロラインは状況を読み取れず、アダムの前から逃げていく。後日、街でエスカレーターに乗っていると、反対側から、手を触ってくる男がいた。アダムだった。見ると、やや気持ち悪い顔でこっちを見ている。
キャロラインは、自分を助けてくれたのがアダムだと知る。実はアダムは、毎晩、キャロラインの後を尾行していた。「心配だったから」というアダムに、どういうわけか、キャロラインは感動する。
現代なら完全にストーカー認定されるアダムの行為も、この時代では立派な求愛行動だった。二人の心は接近していく…。

孤児院で育ち、心臓を患っていたアダムはほとんど周囲の人と会話を交わすことがなかった。彼はキャロラインに恋心を抱き、毎晩彼女が無事に帰宅するのを密かに見届けていたのだ。そんな彼の気持ちを知り、手を差し延べるキャロラインに、アダムは次第に心を開いて言葉を交わし始める。クリスマスイブの夜、キャロラインはアダムの家にいく。そこには、レストランの壁に貼ってあったはずの大みそかの集合写真(店員が数人で写っている)が、折り曲げて、キャロラインだけが見える状態で飾ってあった。さすがに気持ち悪いと思ったのか、緊張した顔つきになり、「じゃ帰る。明日はクリスマスね、メリークリスマス」と、足早に帰宅した。
翌朝、キャロラインが目を覚ますと、部屋に大きいクリスマスツリーが置いてある。感動するキャロライン。(※おそらく、昨夜、アダムが忍び込んで置いていった)。

お手製のクッキーを持ってアダムの家へ行く。ツリーのお礼だった。部屋でお気に入りの暗いレコードをかけるアダム。どこまでも暗い。しかし、二人はつきあいだす。

彼女は、純粋で優しい心の持ち主であるアダムが以前から自分を真剣に愛してくれていたことを知り、彼に心ひかれていく。だがアダムの心臓はすぐにでも移植が必要なほど危険な状態だった。キャロラインはアダムに手術を勧めるが、彼は昔孤児院でシスターから聞かされた物語を信じ、自分の心臓が特別なものと思い込んでいた。そして、もし心臓が奪われたら、もう君を愛せなくなるとも言った。互いの存在なしに生きていけないと思うほど深い愛を知った2人。キャロラインを暴行しようとした男たちの復讐で、アダムはナイフで刺される。病院に運ばれるが、医者いわく「傷はたいしたことない。それより大問題がある。すぐに心臓移植が必要だ。」
どうやらアダムは、小さい頃から心臓が弱く、移植を薦められていたが、幼い頃に「君の心臓は特別な力を持つ。手放しちゃいけない」と神父に(?)言われた言葉を信じており、頑なに手術を拒否していた。
キャロラインが「死にたいの?」と説得しても、聞く耳を持ちません。しかし、アダムの意思を尊重し、それも受け入れてつきあいを続ける。
二人の気持ちはどんどん高まっていく。楽しい日々。
 アダムの27歳の誕生日に、キャロラインはアイスホッケーの試合に連れて行く。喜ぶアダムの姿を見ながら幸せをみしめるキャロラインだったが、帰りの車中でアダムは息を引き取る。キャロラインは、アダムが「後で開けて」と言っていたプレゼントを開封し「一緒に生きて良かった」と、満足気な笑顔を浮かべる。

キャロラインはアダムに贈られたレコードを聞きながら涙にくれるのだった。現代の感覚でみると完全なるストーキング行為が「純愛」とされた時代があったんです。「毎晩、君を尾行していた。心配だから。」なんてセリフに、あろうことかマリサは感動するわけです。時代の感覚って変わるものですね。「当時は、そんなことが純愛とされたのかー。」などと、感覚のギャップを楽しむのも、この映画の鑑賞法です。マリサ・トメイ、クリスチャン・スレーター、二人とも若い!
 この映画、1993年製作にしては、ちょっと感覚が古いんです。おそらく、純愛っぽさを前面に出すために、あえて1970年代チックな古臭い演出にしたのかも知れないですね。

 「ハート(心臓)」が原題にも入っている通り、脚本のポイントになっています。幼い頃に「君のハートは特別な力がある」と言われたことを信じて心臓移植を拒否し続けたアダム。中盤でマリサ・トメイが「他の人に理解されにくい二人だから、通じ合った」というセリフがあることからも、読み解くとすれば「たとえ理解されなくても、自分が信じた道を進むべき」というテーマ。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」



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