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TOPNEW INFO 最新のお知らせ > 私の好きな映画㉘

2021.06.08 : 私の好きな映画㉘

院長の髙木です。毎日、毎日「オリンピック開催の可否」「ワクチン接種」「時短営業」の話ばかりで外出もできず、ストレスのはけ口もない「コロナ疲れ」されている方も多いのではないでしょうか。「少しでも日常生活に楽しみを!」そんな思いから映画のご紹介を続けています。

今回ご紹介するのは、1995年のアメリカ合衆国の実話に基づいた犯罪映画『カジノ(Casino)』。監督はマーティン・スコセッシ、主演はロバート・デ・ニーロ、共演者にシャロン・ストーン、ジョー・ペジなど。ある天才賭博師を通じて、まだマフィアの支配下にあった1970年代から80年代のラスベガスを描いています。本作と同じくスコセッシ監督、デ・ニーロおよびペシ出演、ピレッジ原作で映画化された1990年作『グッドフェローズ』の成功を受けて製作されたスコセッシの「モブ・マフィアもの」第2弾という位置づけです。
モデルになった人物は、フランク・”レフティ”・ローゼンタール(以下”レフティ”、映画では”エース”)。レフティはベガスに来る以前には故郷のシカゴで有名なブックメーカー(ノミ屋)だったが、シカゴ、マイアミを経て1960年代末にベガスに移り住み、友人の紹介でラスベガス・ストリップを代表するカジノ「スターダスト」での仕事に就く。レフティは、物語同様、実質的なボスの座に就いていたが、犯罪歴のあるレフティにはカジノ経営のライセンス発給を受ける事が困難であった為、雇われ社長としてアレン・グリック(映画ではフィリップ・グリーン)が社長を務める名目となっていた。やがてカジノを任されるようになったレフティは出世し、シカゴ時代からの幼馴染のアンソニー・”トニー”・スピロトロ(劇中のニッキー・サントロ)は、レフティの出世に刺激されてベガスに移り住み、レフティの築いた地上の楽園を崩壊へと導いてしまう。
1970年代。予想屋のサム・ロススティーン(通称エース;ロバート・デ・ニーロ)はその極めて高い的中率によってシカゴマフィアのボス達からも信頼され、ボディガードとして暴力には自信があるニッキー(ジョー・ペシ)を宛てがわれるほどであった。

やがてマフィアのボスらは、影響力を持つ全米トラック運転手組合を迂回することで、ラスベガスの巨大カジノ「タンジール」を所有し、その利益を掠め取ることで多額の利益を得ることを決める。そこで、ギャンブルを知り尽くした男としてエースを、実質的な運営責任者に据えるのであった。エースはカジノ運営に必要な免許を持っていなかったが、法の穴をついて誤魔化した。そして見事に才覚を発揮してカジノで多大な運営益を挙げてボスらを満足させ、またエース自身も地元の名士として知られた存在になっていく。

エースは高級娼婦のジンジャー(シャロン・ストーン)に一目惚れし、プロポーズするが、彼女は昔馴染みのポン引きなどの小悪党であるレスターに惚れていた。

だがエースは、結婚生活を送れば次第に愛が育まれると信じ、またエースの金を狙うレスターも、ジンジャーにエースとの結婚を勧めたことで、二人は結婚し、娘も誕生した。だが、ジンジャーが本当に好きなのはお金であり、レスターへの愛も無くならなかった。

一方、シカゴのボスらは再びニッキーをエースのボディーガード兼集金係としてラスベガスへ派遣する。ニッキーの悪漢ぶりを知るエースは、彼の存在を危惧していたが、その予想通りニッキーは暴走を始め、ベガスのノミ屋でみかじめ料を要求したり、さらにはタンジール内でも仲間らとイカサマを働き横暴に振る舞うようになる。エースはこのままだと警察に目をつけられると警告するが、ニッキーは無視し、結果、警察のブラックリストに載ってカジノへの出入りも一切禁止される。だが、ニッキーは今度は故郷から弟や仲間を呼び寄せると強盗を働くようになり、カジノにいた時に構築した情報網で上手く荒稼ぎすると、その金で表向きはレストランを経営し始める。

ジンジャーはレスターに大金を渡すためにエースに金をせびるが、それによってレスターと関係が切れていなかったことがバレてしまう。

エースは見せしめにレスターを痛めつけるが、逆にジンジャーはショックを受けて酒浸りになってしまう。また、カジノの経営でも徹底的な管理で成功を収める一方で、地元有力者のコネで雇っていた無能な従業員を解雇する。役人は再雇用を要請するが、エースは断り、恨みを買う。また、ニッキー一味の犯罪によってタンジールに対する監視の目もキツくなり、ボス達への上納金も減り始めていた。そこでボスらは、アンダーボスのピスカーノをカジノへ送り込み様子を探らせる。

表向きタンジールの社長であったフィリップ・グリーンが、女性と揉め事を起こして金のことで訴えられ、法廷でカジノの帳簿の提出を迫れる。マフィアへの横流しが発覚してしまうためにニッキーは原告の女性を殺害し、それによってエースまでもFBIの監視対象となってしまう。エースはカジノ運営のための免許を獲得するため奔走し始めるが、一方でニッキーはカジノの運営の邪魔者を次々と殺害しはじめ、よりカジノ運営が厳しくなっていく。さすがのボスたちもニッキーを注意するが、彼は無視する。結局、エースの免許申請は、ニッキーの犯罪と、義弟を解雇された役人の妨害で、不当に拒否される。怒ったエースは、カジノで接待を受けていた政治家たちを罵り、さらに一線を超えて自らテレビ番組を製作して、政治家や役人の不正の糾弾まではじめた。

ついにボスらからエースは譴責を受け、逆にエースはニッキーのせいだと訴える。それを知ったニッキーはエースを罵り、荒れた生活を送り始める。やがてジンジャーがレスターと寄りを戻そうとエースに離婚と多額の慰謝料請求を主張し始め、エースはプライベートでも荒立つ。業を煮やしたジンジャーは金を手に入れるため、ニッキーを誘惑して男女の仲となり、彼が持つ貸し金庫の鍵を手に入れようとする

しかし、ニッキーがエースの妻を寝取ったという噂話はすぐにボス達の耳にも入り、ニッキーは焦る。そうとは知らないジンジャーはついにエースの暗殺をニッキーに行わせようとするが、無碍に断られ、自暴自棄となる。ジンジャーは家の金庫から金や宝石を持ち出して逃げようとするが、FBIに見つかり、捕まる。これを皮切りに、既にマフィア関係者らに盗聴や張り込みをしていたFBIはカジノの帳簿を抑えるなど、一斉検挙作戦に移る。

逮捕を逃れるため、ボスらの命令で関係者らの口封じが実行に移される。ジンジャーは麻薬を過剰に打たれ、事故死に見せかけて殺される。海外へ逃亡していたニッキーも弟と共に暴行の上、生き埋めにして惨殺される。エースもまた自動車爆弾で暗殺されかけるが、爆弾の仕掛けが甘く、かろうじて生き延びる。

エースはサンディエゴにて再び予想屋をしながら静かに暮らしていた。もはや大手資本が入ったラスベガスは様変わりし、巨大なレジャー・ランドのようになっていた。
スコセッシ名作中の名作。3時間というボリュームながら全く飽きずに観ることができ、1996年のアカデミー賞とゴールデングローブ賞にも輝いています。主役のエース(ロバート・デ・ニーロ)もジンジャー(シャロン・ストーン)もニッキー(ジョー・ペシ)も実在の人物です。
カジノ内のシーンを撮影する際に使われたのは、組まれたセットではなく、70年代当時の姿をそのまま保持していた「リビエラ」というホテルです。

エースとジンジャーの結婚式のシーンも、このリビエラのチャペルを使っています。
現在は残念ながら取り壊されていますが、「タンジール」のモデルとなったカジノ「スターダスト」の向かい側に建っていました。
デニーロとジョー・ペシの最強のコンビは見ているだけで鳥肌ものの掛け合い。またシャロン・ストーンの悪母ぶりが凄まじく、ある意味でデニーロをも凌駕するはみ出しっぷりです。名優達のプロの業が、スコセッシの指揮のもと奏でられています。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」



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