



インプラントの二次手術とは、2回法インプラントシステムにおいて、一次手術で顎骨内に埋入されたインプラント体
の上部にアバットメントとよばれる装置を連結する外科処置のことをいいます。
その目的は補綴治療を開始するためにインプラント体の粘膜貫通部を形成することです。
一般的には一次手術後に下顎で3か月、上顎で6ヶ月以上経過したのちに行われますが、当院ではオッセオスピード
インプラントを使用することで期間を短縮することができます。
二次手術では、貫通部の形成の他にも貫通部周囲の軟組織に対するマネージメントを考慮する必要があります。
具体的には、非可動性粘膜の保護や獲得により、上部構造周囲の軟組織形態の維持や改善をはかることが可能で
あり、最終的な上部構造にも大きな影響を与えます。そのため、インプラント治療においては重要な処置の一つといえます。
本日右下6部に2回法でインプラント手術をした方の二次手術がありましたので今回は臼歯部における二次手術に
ついてご説明します。

臼歯部においては、口腔前庭が浅いために角化粘膜の幅が狭いことが多いのが特徴であります。
臼歯部では前歯部よりも精密な審美性は要求されないものの、軟組織の安定性や機能性が重要となります。
二次手術では創面の閉鎖を達成し、厚く幅のある角化付着粘膜を形成します。そのため、臼歯部での二次手術において
は角化付着粘膜と遊離粘膜の境界を考慮して手術を行います。
理想的にはインプラント周囲に幅4mm程度の角化付着粘膜が存在すれば、口腔内環境に十分耐えうる機能の獲得が可能
となります。その機能性を得るには、インプラント体周囲組織にも天然歯に類似した生物学的幅径を形成させることがインプラント
の保護にもつながり重要となります。そのため、軟組織の切除などによる侵襲は最小限にとどめ、万一、十分な角化付着粘膜
が獲得できず軟組織の安定性を欠く場合には、遊離粘膜移植および結合組織移植などを行います。
二次手術の際に、インプラント体上部は軟組織により被覆されているため、埋入位置の確認ができない場合が多いのですが、
その場合には一次手術で使用したサージカルガイドプレートを再度使用してインプラント体の位置を決定することにより、軟組織の
損傷を最小限にすることができます。インプラント周囲組織に問題がない場合には、基本的に切開をインプラント埋入部位直上に
行いその位置を確認します。複数本埋入した場合や軟組織の厚みが足りない場合には、切開を口蓋側に行い粘膜骨膜弁を唇側
に移動することにより、角化付着粘膜の厚みを獲得することができます。また、歯間乳頭を形成するために、隣在歯の歯肉を温存
した切開法やパンチブレード(歯肉粘膜穿孔器;カバースクリュー上の軟組織のみを切除する円筒状の刃物)を用いることもあります。


パンチブレード<BIOPSY PUNCH (株)カイ インダストリーズ>
カバースクリューが確認できない場合には、埋入部位に一直線に切開を加えます。また、角化粘膜の厚みが十分に存在する場合
には侵襲を抑えるためパンチブレードを使用して、カバースクリューの粘膜骨膜を切除します。前者の方法は、後者と比較して侵襲が
大きくなる欠点があります。後者の方法は比較的侵襲が少なく施行可能であり術後の粘膜が早く治癒します(ただし、幅が十分に
ない場合に用いると角化歯肉を減らしてしまうので注意が必要です)。
以下は当院での選択基準となります。
<二次手術法の選択基準>
歯槽堤の角化歯肉幅 二次手術法
8mm以上 パンチアウト法
4mm以上 歯槽頂切開法
1mm以上 歯肉弁根尖側移動術
0mm以上 遊離歯肉移植
インプラント周囲角化組織の必要性については賛否両論とされておりますが、私はこれまでの経験上絶対に必要だと考えております。
その必要性として
・可動性粘膜は機械的刺激に弱い
・頬粘膜の動きがインプラント辺縁軟組織に波及する
・インプラントと周囲組織との結合が天然歯と比較して脆弱
・インプラント周囲組織の対プラーク抵抗性が天然歯と比較して弱い
などが挙げられます。
インプラント体上部が確認された後、インプラント体のプラットフォーム周囲に新生骨が覆っているような場合は除去します。
そして、必要な高さのアバットメントを選択するため、角化粘膜の厚みを計測します。
治癒後に適切な状態の角化粘膜が得られ、軟組織がヒーリングアバットメントを被覆しないように十分な高さがあり、さらに対合歯
と接触しない高さのものを選択します。
万一大きな粘膜弁を形成した場合には、インプラント周囲の粘膜が収縮しやすくなるため、縫合する場合には、アバットメント周囲に
緊密に縫合するようにしております。パンチブレードによる方法では基本的に縫合は行いません。
ヒーリングアバットメントとインプラント体の確実な適合度合いを確認するため、術後にデンタルエックス線写真を撮影します。
万一不適合が生じた場合には、インプラント体周囲に感染を生じることがあるため、除去して再度装着します。
ただしこれらアバットメントの取り外しは一度顎骨内に埋入されていたものを外界に露出させる行為ですので、その都度必ず細菌が
侵入してきます。それにより骨の防御反応として骨が吸収する訳です。
二次手術後、ヒーリングアバットメント周囲にはプラークが付着しやすため、ブラッシング、含嗽などを行い、口腔内を清潔に保ちます。

そして、軟組織が安定した形態に落ち着くまで十分期間をおき、その後に印象採得を行います。
二回法インプラントは、二次手術時に軟組織形態の修正がある程度できる利点があります。
当院では随時インプラント無料カウンセリングを行っておりますので是非お気軽にご相談下さい。
院長 髙木謙一(ICOI国際口腔インプラント専門医学会米国認定医・同日本支部役員)
こんにちは。スタッフの清水です。
先日“梅雨入り”が宣言されましたが、雨も降らずいいお天気続きですね。
日中は暖かいというよりむしろ暑いくらいで、もう夏がきてしまったような気分です♪
さて話は変わりますが・・
皆さまは、外食した際にテーブルが拭かれていなかったり、洗ってない食器に料理が盛られていたり、
また、前のお客さんが使ったお箸やスプーンを使って食事をすることなど考えられますか???
答えはもちろん 「考 え ら れ ま せ ん!」 ですよね。
歯科医院において『完全滅菌消毒』をしないということは、それよりもっと不潔で危険なことなのです。
(血液や唾液などの体液が付着することが多いからです。)
当院では、安心して治療を受けていただくために院内感染予防(滅菌消毒システム)を徹底しております。
まず、紙コップやエプロンなど滅菌できないものは、患者様ごとに使い捨てのディスポーザブルです。
毎回新しいものをご用意し、お使いいただいています。

使用された器具は、「水洗・洗浄」 → 「 薬液浸漬 」 → 「超音波洗浄」 → 「オートクレーブ(高圧蒸気)滅菌器 」を行いて、次に使用するまでの間、「紫外線保管庫に保管」されます。
先ほどから「滅菌」というコトバを使っていますが、「滅菌」は「殺菌」や「消毒」などと何が違うの?
と思った方はいらっしゃいませんでしたか?
「滅菌」 「殺菌」 「消毒」について簡単にご説明します。
滅菌:細菌やウィルスなどの微生物を有害・無害を問わず“全て”死滅させること。
殺菌:菌を殺す、という行為そのもののこと。
消毒:細菌の量を減らしたり、一定レベルの細菌を死滅させたりすること。
皆さまもご存じかと思いますが、消毒にはアルコールを使用します。
70度以上のアルコールで細菌を減らしたり、一定レベルの細菌を死滅させたります。
滅菌には一般的に『オートクレーブ』という滅菌専用の機械を使用します。
器具に付着した微生物が滅菌機のなかで130℃以上の高温な蒸気にさらされることによって
微生物を構成しているタンパク質が変化を起こし、死滅します。

器具やスタッフ自身の感染対策予防はもちろんのこと、スリッパや診察室も患者様ごとに消毒・殺菌し
常に清潔な状態を保てるようにしています。


診療終了後にはバキューム、排水パイプ、スピットンなども薬液を使用して洗浄します。
このようにして、院内の感染予防対策を徹底しております。
ご自身の目で直接見て確認できないことなので、ご不安がある方もいらっしゃるかと思います。
患者様の目に届かないことだからこそ、「より安心して治療を受けていただけるよう」に当院では今後も感染予防や衛生管理を徹底的に行ってまいります。
スタッフ 清水美咲
すっかり初夏を通り越し、夏のような気候が続いております。
梅雨前のひととき、しっかり体をあたためてリラックスしておきたいですね。
先日院内での差し入れに
スイスのチョコレートショップ、リンツのドリンクをいただきました!
定番のチョコレートドリンクも美味しいですが、
期間限定のホワイトチョコレートストロベリーアイスドリンクはパーフェクト!!です。
見ているだけで癒される可愛らしいルックス、
ナチュラルな甘さとくせのない、期待を裏切らないお味。。。。大満足!
五月中、無くなり次第終了とのことです。
さて、冷たいもの、と聞くと歯の痛みやしみる感じを連想される方、いらっしゃいませんか?
お口にして少しでもそういった不快症状を感じると美味しさも半減してしまいますよね。
いわゆる「象牙質知覚過敏症状」と言われる状態なのですが、実際どういった現象がこの症状を引き起こしているのでしょうか?
象牙質とは、歯の表面の硬いエナメル質の内側にあり、最深部の神経と直結した組織のことです。
簡潔に言いますと、なんらかの原因で本来覆われているはずの象牙質がむき出しになっている部位があり、そこに加わる刺激が直接伝わり、
全て痛みとして伝達されている状態、なのです。
しかし、象牙質を露出させる原因としてはさまざまあり、
強いブラッシング
歯をぐらつかせるような強い歯ぎしり
歯を摩耗させるような強い歯ぎしり
虫歯
炭酸飲料など酸性食品の過剰摂取 など・・・さらに複数の原因が関与する場合もあります。
むき出しになった象牙質にふたをする治療だけでは、何度でも再発を繰り返すことがあります。
一本の歯だけでなく、総合的に診断することが、症状改善の近道です。
気になるご症状がある場合、また予防とチェックをご希望の方、ご連絡、お待ちいたしております。
こんにちは。スタッフの清水です。
少し前になりますが、ゴールデンウィークということで、4日間お休みをいただきました。
どこに行っても混むと分かっていたので、のんびり過ごそうかな~と思っていましたが、
せっかくの連休!!ということで、『鎌倉・江の島の旅』に行ってまいりました。
お天気も良く、日差しもちょうどよくポカポカでお出かけ日和でした!
電車で鎌倉駅まで行き、西口方面へ。 お寺・神社をまわることにしました。
最初に訪れたのが、『寿福寺』
本堂を覗いてみましたが、ヒヤーっとした何とも言えない空気を感じました。
教科書で学んだ、あの歴史の世界がここにあったのか~。と思うと
とても不思議な気持ちになりました。 (結構、歴史に興味があるんです♪)
門を跨ぐのも、石畳を歩くのも、建物を見るのも、香りを感じるのも
1つ1つに何か感じるものがありました。
脇の砂利道を上ると、北条政子と源実朝のお墓と伝えられている五輪塔があります。
(一応、お墓なので写真は撮っていません。)
横穴式墓所(やぐら)は、鎌倉地方特有の墓所の形だそうで、
その中にひっそりとしている感じが、また雰囲気を醸し出していました。
次に、『海蔵寺』へ向かいました。
こちらでは、有名な十六の井戸を見ました。
洞の中に16個の穴が掘られていて、そこに溜まる湧水は鎌倉時代から今日まで
湧き出つづけているそうです。
海蔵寺を後にし、少し険しい道をのぼり、『源氏山公園』へ。
源頼義や源頼朝が戦の戦勝祈願をした地として有名な場所ですね。
この頼朝の堂々たるお姿・・。 素敵です♪笑
最後に銭洗弁財天宇賀福神社へ、お参りに行きました。
名所ということもあり、沢山の人で賑わっていました。
かつて、源頼朝が受けたお告げにより建てられた神社で、のちに北条時頼がこの湧水で
銭を洗い一家繁栄を祈ったことから、周りの人々も銭を洗って幸福祈願をしたそうです。
私もその湧水でお金を洗い、幸福祈願をしてまいりました。
帰り道に、佐助稲荷神社に立ち寄り、こちらもお参りをしました。
他の名所や、お参りしたい神社やお寺もたくさんありましたが、
江の島へ行く予定があったので、切り上げることにしました。
駅に戻り、初☆江ノ電 に乗り、ギュウギュウ電車で30分ほどかけて江の島へ!
鎌倉以上にたくさんの人でにぎわっていました!!
右も左も前も後ろも、とにかく人!人!人!人!!!!!!!!!
江の島ではほとんどなにもできませんでした(;o;)
昼食に行く予定だった 生しらす丼のお店は受付終了。
他のお店も入れる様子がなかったので、諦めることにしました。
ほんっとーーに悔しかったですが、道を歩くのも精一杯なくらいです。
さすがに「諦めも肝心だ。」と思いました。
今度は平日の休日にリベンジしようと思います!
やっぱり旅行は、人や時間に追われずのんびりしたいものです♪
・・と、私の旅日記になってしまいました。長々と失礼いたしましたm(_ _)m
皆様はどのようなゴールデンウィークをお過ごしになりましたでしょうか?
先週は連休明けということもあって、少しお身体が重~く感じる方も多かったのでは?
また、これから6月・7月と夏に向けて暑い日も増えていきそうですね。
疲れや気温の変化でご体調を崩されないようにお気をつけください!!
あ!そしてもう1つ・・
先週、大大大大好きな富士急ハイランドにも行ってきたんです!!!
最近は、休日に少し遠出をするのがマイブームです☆
清水 美咲
本年5月17日より金曜日の診療を開始します。
患者様により良いサービスをご提供させていただくため
今後とも一層努力をしてまいります。
宜しくお願い申し上げます。
ゴールデンウィーク期間の休診日をお知らせ致します。
4/29(月) 休診
4/30(火) 診療
5/1(水) 診療
5/2(木) 診療
5/3(金) 休診
5/4(土) 休診
5/5(日) 休診
5/6(月) 休診
5/7(火)~ 通常診療
となります。
患者様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、
何卒、ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
こんにちは。スタッフの清水です。
暖かくてお天気も良く、過ごしやすい日が続いていますね♪
桜も散って、気がつけば4月ももう半分が過ぎてしまいました。
4月が終われば、1年の3分の1が過ぎるんですね。早すぎます(泣)
新年度ということで!!
気を引き締め直して、1日1日を大事に過ごしていこうと思います!!
(このポカポカ陽気でぼ~っとしていたら、あっという間に夏がきてしまいます!!)
さてここからは、歯科に関するお話です。
歯科医院を受診される患者様のお口に関するお悩みは様々です。
「虫歯を治してほしい」
「親知らずを抜きたい」
「歯茎からよく血がでてしまう」
「失った歯をとりもどしたい」
「歯並び・色が気になる」など・・
もちろんご症状やご状態で、治療内容はそれぞれです。
例えば 『虫歯治療』 と言いましても、どのくらい削らなくてはならないのか、それに応じて
最終的に「詰め物」になるのか、「被せ物」になるのか、またどのような材質なのか・・
さらには詰め物・被せ物の中にも数多くの種類があります。
他にも、『失ってしまった歯をとりもどしたい』 という方も、入れ歯やブリッジ、インプラント。
『歯を白くしたい』という方も、ホワイトニングや詰め物・被せ物のお取替えなど。
こちらのブログでも、院長・副院長がインプラントや審美歯科など治療に関する記事を載せています。
様々な選択肢があることで、患者様お一人お一人にとってに最適な治療をお受けいただけることは
患者様にとっても、私たちにとっても嬉しいことだと思います。
で! す! が!
まず第一に大切なことは、『健康なご自身の歯を1本でも多くお残しいただくこと、そして歯を極力削らないこと』 ですね。
そうするためにも、重要になるのが 『定期検診とクリーニング』 です!
【定期検診】
Q:定期検診では、どんなことをするのですか?
→ 虫歯検査/歯周病検査/歯石除去(スケーリング) を行います。
ご状態が良好であれば、また期間をおいて次回の検診になります。
気になるところはご相談して、治療を行ってまいります。
Q:定期検診はどのくらいのペースで行けばいいのですか?
→ 4~6ヶ月に1度のペースが最適です。
当院では患者様に、定期検診期間のお目安の頃に
お知らせのおハガキをお出しさせていただいております。
【クリーニング】
Q:クリーニングとは、どんなことをするのですか?
→ クリーニング(保険診療)は主に歯石除去(スケーリング)のことです。
超音波で歯石をお取りする機械を使用しておりますので、
従来の「ガリガリ」削りとるようなお痛みはございません。
歯周病の原因となるプラークやプラークがつきやすい歯石を除去していくことで
歯周病の改善や予防につながります。
最後に歯と歯の周りを磨き上げて、プラークがつきにくいツルツルの状態に仕上げます。

→ ステインやヤニによる着色が気になる方は、先日の記事にご紹介しました「フラッシュパール」を
されるのもオススメします☆

Q:クリーニングにはどのくらいのペースで行けばいいのですか?
定期検診と同じく4~6ヶ月に一度くらいが最適です。
“1ヶ月ごとだと取り過ぎ、半年経つと歯石がつく”と言われています。
最近は、気になるところがなくても予防やご自身の健康管理のために
定期的にチェックやクリーニングをお受けになる方が増えてきているようです。
また、歯ブラシ・歯磨き剤へのこだわりや、歯間ブラシ・フロスのご使用など
セルフケアもしっかりとされている方もたくさんいらっしゃいます。
「痛いから歯医者に行こう!」から「痛くならないように歯医者に行こう!」という
考えに変わってきているのですね!すばらしいことだと思います。
もうすでに習慣になっている方は、是非継続していってください!
そしてまだ 「歯科は痛いときだけ・・。」という方は、是非これから
定期検診や定期的なクリーニングをお受けになってみてください☆
次回の記事(by清水)はセルフケアについてお話させていただきます。
清水美咲
インプラントの手術が続いております。
本日午前中のインプラント手術は左下5部の「抜歯後即時埋入」のケースでした。

術前

保存不可能な残根を抜歯

抜歯と同時にインプラント埋入

骨補填材料を填入

歯肉を縫合

埋入時パノラマエックス線所見(※上顎も当院で治療)
インプラントの埋入時期は
抜歯後即時(抜歯と同時)
抜歯後早期(抜歯4~8週後)
抜歯後待時(抜歯12~16週後)
成熟側埋入(抜歯6か月以上)
に分けられることは以前にもご説明しました。
当院のインプラント治療では抜歯後4週間程度で行う抜歯後早期埋入(ealry placement)で行われる
頻度が髙いのですが、症例によっては即時埋入で行われることもあります。
この抜歯後即時埋入が最初に報告されてからすでに20年以上経過しております(Lazzara RJ 1989)。
それにもかかわらず、私の場合今でも適応症例を十分に見極めて行っています。
利点も多い術式ではありますが、抜歯することに伴う顎堤吸収という生理的な現象は避けて通れないためです。
特に上顎前歯部などでは顎堤吸収により重大な審美的障害を引き起こす可能性もあるからです。
<抜歯と同時にインプラントを埋入する抜歯後即時埋入の特徴としては>
①インプラントの周囲の硬・軟組織の形態を保存できる
②適正なサイズやデザインのインプラントを用いて、インプラントの周囲組織の変化、悪影響を避け
るために骨補填材料を使用することにより、外科的な侵襲を最小限に抑えられる
③テクニック的にややチャレンジング
<抜歯後治癒期間を待ってインプラントを埋入する抜歯後待時埋入の特徴としては>
①インプラント埋入にあたり、必要な処置を抜歯の際に行うことができる
②硬・軟組織の造成を多めに行うことで、術後に生じる退縮を許容できる
③テクニック的にチャレンジングな要素は少ない
事などでしょうか。
これらを踏まえて、
当院では抜歯後即時埋入の基準を以下のように設けております。
①抜歯時に必要な硬・軟組織量がある場合は、抜歯後即時埋入を検討する
②インプラントと骨が結合するための十分な骨量はあっても、抜歯による軟組織の形態変化が予測
される場合は、基本的には早期埋入を行い、手術回数を減らす場合のみ、軟組織の造成を併用
した抜歯後即時埋入を検討する
③インプラントと骨が結合するための十分な骨量が存在しない場合は、抜歯後即時埋入は行わ
ない
の3点です。
また、抜歯後即時埋入を行う際には、
・対合歯(噛みあう歯)の咬頭が、インプラントの上部構造のどの部位に噛みこむかを確認する
(この違いにより埋入する位置の自由度が異なる)
・当たり前ですがフルラフサーフェイスのインプラントを使用する(抜歯窩からの血液保持能力
が高まり、抜歯窩の良好な治癒を促す)
・抜歯窩の径より、必ず小さいインプラント径を選択し、残存骨に咬み込むように埋入する
・ギャップが残るように埋入し、抜歯窩の治癒をインプラントが阻害しないように埋入する
などを原則として行っております。
当院では随時「インプラント無料カウンセリング」を行っております。1歯から全歯欠損まで全ての症例に対応しており、また短期間での治療(スピードインプラント)、骨造成処置、審美部位の治療などあらゆるインプラント治療を積極的に行っております。インプラント治療をお考えの方は是非ご相談下さい。メールでのお問い合わせも受け付けております(callback@takagi-dent.netまで)。
院長 髙木謙一(ICOI国際口腔インプラント専門医学会米国認定医・同日本支部役員)
4月に入りました。今日もあいにくの雨・・東京の桜も今週一杯ですね。
WBCの熱も冷めぬまま、3/31(日)に東京ドームに「巨人-広島戦」を観戦しにいってきました。年に数回東京ドームのシーズンシートで観戦する機会があり、昨年も開幕戦を観にいきましたが、もう1年・・月日の流れは早いですね。


この日は今季初登板の前田投手と内海投手の投手対決でした。実際にマエケンさんを見るのは初めてでしたが、すばらしい投手ですね。
結局延長11回で巨人のサヨナラ勝ちでした。最後は期待通り慎之介選手の大きな当たりで試合終了。
また、この日は「阪神-ヤクルト戦」でスーパールーキーといわれる藤浪晋太郎投手の公式戦初先発もありましたね!開幕3試合目の先発デビューとは驚きです。
さて、今日の午後は昨年インプラント周囲炎のため、インプラント体を撤去し、GBRを行った患者様の再インプラント埋入のオペがありました。

30年以上前に海外でインプラント治療を受けられ、右下6部のみ重度のインプラント周囲炎になりました。

CTでみるとインプラント周囲の骨が完全に喪失してしまっています。

クロスセクション像です。

撤去したインプラントです。
撤去時にGBR(骨再生誘導療法)を行い、後に骨ができてからインプラントを埋める2回法(staged approach)を予定しました。

GBR後骨が十分に再生しています。

そして本日理想的な位置にインプラントが埋入されました。
そこで今回はインプラント周囲病変のお話です。
ブローネマルク博士によるオッセオインテグレーテッドインプラントが臨床応用されてすでに40数年が経ちますが、これまでにさまざまな改良が重ねられて、現在高い成功率が示されています。
しかし、長期的な観点からはインプラント・ユニットの緩みやインプラント周囲炎に代表されるインプラント周囲粘膜病変などが増えているのも事実であり、とくにインプラント周囲炎はインプラント治療の合併症の中で最も頻度の高いものとされています。
インプラントの周囲の炎症はインプラント周囲への感染(生物学的問題で生じる)と、負担過重など(生体力学的問題で生じる)によるものに分けられます。
インプラント周囲炎は進行程度により、
インプラント周囲粘膜炎(peri-implant mucositis):インプラント周囲粘膜に炎症が限定されており可逆性
インプラント周囲炎(periimplantitis):インプラント支持骨まで炎症が波及し、進行性の骨吸収を伴い非可逆性
に分けられます。
その原因としては、
・ 不十分なセルフケア
・ 上部構造物の形態
・ アバットメントの不適合
・ アバットメントスクリューの緩み
・ アバットメントスクリューの破折
・ アバットメントの破折
・ フィクスチャーの破折
・ 合着セメントの残留
などが挙げられます。
当院では予防策としてとくに補綴物のデザインに関しては非常に予後に影響するため慎重に決定して治療を行っています。
インプラント周囲粘膜炎は1980年代には20%以上の出現率とされていましたが、最近は口腔衛生の概念の普及や清掃指導、プラークの付着しにくい上部構造の形状や構造の改良により、減少しているといわれています。インプラントの粘膜貫通部周囲に角化付着粘膜がなく、可動粘膜に囲まれている場合に発症しやすいことが挙げられます。
アバットメントを外した際に歯石が付着していることも多く、清掃して戻しても再発しやすいため、承諾のもと、遊離粘膜移植などを行い、再発防止を行うこともあります。
一方、インプラント周囲炎は、インプラント体表面に細菌性プラークが付着すると、粘膜下結合組織に炎症性細胞浸潤が生じて、上皮細胞に潰瘍やびらんなどが起こります。
細胞間接着が粗造化し、浮腫状となり、プラークが根尖方向へ侵入しやすくなります。こうなると、エックス線所見で骨が破壊された像が出てきます。この炎症は、天然歯周囲の歯肉と比べて、インプラント周囲粘膜は血管が少なく、コラーゲン線維の構成比が異なることや、インプラント周囲粘膜溝と天然歯歯肉溝での防御機構の違いなどが原因となり、天然歯よりも進行しやすくなるといわれています。
また、歯周病の既往のある方に発症しやすいとされおり、歯周病病原因子がインプラント周囲に伝播されるといわれております。
インプラント周囲炎の分類
軽度 PD≧4mmかつ骨喪失<インプラントの長径の25%
中等度 PD≧6mmかつ骨喪失<インプラントの長径の25~50%
重度 PD≧8mmかつ骨喪失<インプラントの長径の50%
※PDはProbing Depthの略でインプラント周囲の粘膜の溝の深さを計測した値のこと
当院でインプラント治療を受けていただいた後のメインテナンス時には
視診によるチェック
動揺のチェック
周囲粘膜の触診
PD(インプラント周囲の粘膜の溝の深さを計測した値)
BOP(インプラント周囲の粘膜の溝の深さを計測した際の出血の有無)
エックス線診査
噛み合わせのチェック
を必ず行っています。
当院では随時インプラント無料カウンセリングを行っております。是非お気軽にご相談下さい。
院長 髙木謙一(ICOI国際口腔インプラント専門医学会米国認定医・同日本支部役員)
最近ではPMTCという言葉も大分浸透してきたように思います。
患者様から「半年位前にPMTCしましたよ」なんて言われることもあります。
PMTC(professional mechanical tooth cleaning)とは、歯科の専門家による機械を用いた歯面清掃
のことで主に歯周病の予防やメインテナンスとして行われます。
簡単にいうと「歯のスペシャルクリーニング」のことです。
スウェーデンの歯科医ペール・アクセルソンが提唱した予防歯科医療の施術方法です。
日常のブラッシングではどうしても取りきれない歯石や色素の沈着(ステイン)、バイオフィルムなどを
取り除くことができます。
PMTCの際には、「歯ブラシがどのくらいしっかりとできているのか」、「虫歯や歯周病のリスクのある歯
はないか」などお口の中を細かくチェックします。また患者様の予防に対するモチベーションを高める
ことにより虫歯や歯周病の予防効果にもつながります。
さらに、ステインがつきにくくなることで歯のホワイトニング効果も上がります。
当院ではPMTCの際に「フラッシュパール」という歯面清掃用のパウダーを使用
しています。

フラッシュパールのパウダーは細かい球状粒子で歯面を滑らかに転がります。
歯面や歯ぐきを傷つけることなく、素早くステイン、プラークを除去できます。
フラッシュパールは炭酸カルシウムです。ナトリウムではないため高血圧症など、塩分摂取制限がある方にも
おすすめできます。

before

after
「歯の表面がツルツル、ピカピカになりますよ!」
さて今日ご紹介する自由が丘グルメは「CAFE DE ISIS~カフェ ド イシス~」。
住宅街にひっそりと位置するきれいなお庭に囲まれた京料理の一軒家のレストランです。
_
お店の外観

エントランス

1階テーブル席






旬の素材を沢山使ったやさしいお料理。お刺身も新鮮です。この日のカリフラワーの冷製スープは絶品でした。どのお料理も器とぴったりです。

デザートは地下のお部屋に案内してくれます。

静かな空間でゆっくりとくつろげます・・・

地下にはbarも用意されています。
ランチは11:30~15:00で、1ヶ月くらい前から予約しないと取れない人気店です。
見た目もお味も春爛漫を満喫!といった上品なコースで、
程よいペースと意外なボリューム感で大満足でした。
フェミニンな店内も楽しく、居心地がとても良いです。
おすすめのお店です。
そんな会食の際のエチケットとして、また、新たな出会いの機会も増えるこの季節に
スペシャルクリーニングを受けられることをおすすめします!