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TOPNEW INFO 最新のお知らせ > インプラント-遊離端欠損症例において-

2012.10.22 : インプラント-遊離端欠損症例において-

臼歯部の欠損症例においては、ムシ歯になりやすい方では第一大臼歯が多く、歯周病の方では第二大臼歯部が多いと推測されています。これらをインプラント治療以外で治療する場合はブリッジか取り外しの入れ歯となり数年後、あるいは十数年後に、第一大臼歯および第二大臼歯が保存不可能となるようなケースが多く、結果的に遊離端欠損症となることが多くなります。
遊離端欠損とは歯が部分的に欠損した歯列のうち、欠損部の遠心に残存歯がないことをいいます。
片側遊離端欠損症に至る原因を咬合力(噛む力)の観点から考えてみましょう。
正常有歯顎者における各歯の咬合力比は後方歯群ほど大きいとされています。
そのため、第一大臼歯、第二大臼歯どちらか1歯を喪失すると、欠損に隣接する歯に過大な負荷がかかることになり、将来的に第一大臼歯、第二大臼歯ともに失ってしまう可能性が高くなることが考えられるのです。
さらに歯列の欠損パターンは片側性遊離端欠損→両側性遊離端欠損→拡大した両側遊離端欠損と欠損症は進行するというデータがあります。
すなわち、咬合支持域が失われると滑走運動障害が生じ、咬合崩壊へと移行するリスクが高くなります。
このことより、遊離端欠損症例では、咬合負荷のバランス崩壊、滑走運動障害の入口にあり、病態を悪化させないためにはより確実な治療が必要となります。
遊離端欠損症例に対し、インプラントを行うことで、欠損隣在歯への咬合力は大幅に減少され、咬合は左右のバランスが整えられ、咬合の一極集中を回避させられることが可能となります。
ただし、遊離端欠損部におけるインプラントの長期経過症例においてもトラブルは生じます。主には
     ①上部構造物
     ②インプラント本体
     ③残存歯    
に大別されます。
上部構造物ではセラミックの破折、ネジの緩み、脱離などですが、これらは修理や再作製あるいは歯ぎしり防止や咬合調整で対応します。
インプラント本体では主にはインプラント周囲炎であり、定期的なメインテナンスで予防し、生じた場合は早期発見と、早期の処置で対応します。
また、インプラントにより咬合機能が回復し、咬合力が強くなると今まで何とか残存してきた歯では破折等のトラブルが生じることもあり、それらも踏まえてトータルな診断能力も要求されます。

下顎右側遊離端欠損で長年取り外しの入れ歯が不快なため、片側でばかり噛んでいたという方です。
インプラント治療後は異物感も解消され両側でしっかりと噛めるようになったと大変喜ばれています。
インプラントはしっかりとした診断、技術があれば予知性が非常に高い治療です。
入れ歯でお悩みの方、インプラントは難しいと断られた方、是非一度ご相談下さい。
             院長 髙木謙一



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