MIとはミニマルインターベンション(Minimal Intervention)の頭文字です。
2002年のFD宣言で世界中に配信されたムシ歯治療の概念です。
その内容の要約は
「ムシ歯は感染症である」
「患者教育の徹底」
「う窩を形成していないムシ歯は経過観察を行い、再石灰化に導く」
「う窩を形成していないムシ歯は最小限の侵襲で治療を行う」
「欠陥のある補綴物は予防的観点で積極的に補修を行う」
というものです。
ムシ歯治療において従来の診査方法だけでは経時的な状態を把握できないため、治療のタイミングが判断できないだけではなく、患者さんに状況が説明できないため、MI治療が実践しにくくなります。
口くうの2大疾患である「歯周病」と「ムシ歯」。その検査の目的を比較すると歯周病ではプロービングなどで進行度を数値で管理することを目的としているのに対し、ムシ歯の検査は経過を観察する手段がなく、目的が大きく異なっています。
当院では歯周病と同じくムシ歯の状態を経時的に数値で管理できる「ダイアグノデントペン」を使用しています。
これにより「見つけてすぐに削る治療」から「進行状況に合わせて適切に管理する治療」を実践しています。