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TOPNEW INFO 最新のお知らせ > 審美インプラント治療~ジルコニアを使用したケース~

2013.02.04 : 審美インプラント治療~ジルコニアを使用したケース~

前歯部のインプラントは高い審美性が要求されるため、当院ではジルコニアという材料を使用しております。
ジルコニアは人工ダイヤの素材で、もとは白い固体で美しく強固である特性があり、日本では2005年に認可されました。
インプラントでは上部構造物(人工の歯の部分)と、アバットメント(インプラント体と上部構造物をつなぐ部分)に使用しています。
ジルコニアの主材料である酸化ジルコニウムはスペースシャトルの耐熱タイルに使用されたことで知られています。利点として頑丈で生体親和性も高く、金属を使用した場合に比べ、天然の歯に近く、細菌が付着しにくいことなどが挙げられます。
最近治療した上顎前歯部のインプラント治療をご紹介します。
約10年前にブリッジ治療を受けられたのですが、ブリッジの支台となっていた歯が重度のむし歯になり、連結されていたブリッジの連結冠が外れ、他院で応急的に再度装着されたものの、当日再び外れてしまったため、支台となっている歯を抜歯し、その後は取り外しの入れ歯を勧められたそうですが、取り外しの入れ歯に強い抵抗があり、入れ歯以外の治療法で綺麗に治して欲しいというご希望で当院を受診されました。

初診時の所見です。

ぼろぼろになってしまった歯を抜歯します。
抜歯後は時間が経つにつれ唇側の骨が日に日に痩せていくため、歯ぐきの閉鎖が可能となる4~8週間でインプラントの埋入手術を計画しました。以前ご説明した早期埋入(early placement)で、私が日常よく行う方法です。

審美的なインプラントの埋入位置は抜歯窩(歯があった部分)に入れるのではなく、口蓋側の骨に埋入します。その理由は
①唇側骨の吸収やダメージを防ぐ
②唇側骨の陥凹部からのインプラントの露出を防ぐ
③インプラントの初期固定が得られやすい
などからです。
水平的には唇側の骨壁間には4㎜の骨が必要とされることからも有利な位置となります。
隣在歯や歯根との位置関係は1.5~2.0㎜離れた位置でなければ歯間乳頭の再建や温存は困難となり、さらに複数本のインプラント治療ではインプラントとインプラントの間隔は3~4㎜は必要とされます。

3ヶ月で仮歯を装着し、噛み合せや上部構造物の形態等を慎重にチェックします。

ジルコニアアバットメントが装着された所見です。

最終的な上部構造物が装着された所見です。金属を一切使用しないセラミックスでできたプロセラというオールセラミックスのクラウンです。先進的な企業の一つであるノーベルバイオケア社により開発されました。従来のアルミナを使用したプロセラに比較して強度のあるジルコニアを使用したプロセラ(ジルコニアコーピング)の国内使用は2007年に認可されました。当院での前歯部インプラント治療はほとんどこの組み合わせで行っています。最近治療費を大分安く設定している医院も多いようですが、その材質はとても患者様にお勧めできるものではないと考えております。コストはそれなりにかかりますが、上質なものをご提供することが私のポリシーであると思っております。
そして、これらのことを全て満たすには上顎前歯部のインプラントは非常にテクニックセンシティブな治療といえます。
また、抜歯後1ヶ月以内に埋入手術を行い、早期に骨と結合するオッセオスピードインプラントを使用し、さらにジルコニアアバットメント、ジルコニアオールセラミッククラウンにより3ヶ月で審美的治療が可能となります。
他院で「インプラントは難しい、長期間かかる」と診断されても、取り外しの入れ歯や隣の歯を削るブリッジに抵抗がある方は是非一度ご相談にいらして下さい。
院長 髙木謙一(ICOI国際口腔インプラント専門医学会米国認定医・同日本支部役員)



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