院長の髙木です。今年も院内の職員がインフルエンザ予防接種を受けました。
医療従事者はインフルエンザ患者と接する機会も多いため、発症するリスクは他の職業と比べて高い可能性があるといえます。
職員から患者さんへインフルエンザを感染させるようなことは、避けなければなりません。
最近のデータでは、成人の場合、1回接種すると予防効果が64%、2回接種だと94%とされています。
ご存じのとおりインフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で起き、突然の発熱や倦怠感などの
症状が特徴で、伝染性が強く症状が激しいため、風邪とは区別すべき病気です。
インフルエンザ予防には、予防接種の他、マスクの着用、人の多いところにはいかない、免疫力が落ち
ないように十分な睡眠をとる、そして「手洗い」「うがい」などがよく知られていますが、これに加えて
「口腔ケア」も大変有効です。
インフルエンザウィルスは、気道の粘膜に付着して増殖します。
本来、気道粘膜にはタンパク質の膜があるため、ウィルスが付きにくいのですが、
歯垢や舌の汚れが増えると、プロテアーゼなどの酵素がタンパク質を破壊します。
お口の細菌が増殖すると、インフルエンザになるきっかけになるのです。
ある介護施設で口腔ケアを実施したところ、インフルエンザの発症率が10分の1にまで下がったという
データがあります。
「歯磨き」、「舌磨き」が予防効果につながります!
もうすぐクリスマスや忘年会シーズン突入ですね。
年内に一度お口のクリーニングを受けて素敵な年を迎えて下さい!