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TOPNEW INFO 最新のお知らせ > 口の老化「オーラルフレイル」

2016.08.19 : 口の老化「オーラルフレイル」

院長の髙木です。
先日地区の歯科医師会の事業として行っている口腔機能向上プログラム「お口の元気アップ教室」
に参加してきました。この地域にご在住の65歳以上の方を対象に口腔清掃状態を確認したり、
咀嚼について勉強したり、発音の練習をしたり、低栄養について理解していただいたり・・皆さん
とてもお元気で、積極的に練習されており、良い時間を過ごすことができました。

そこで今回は「オーラルフレイル」についてのお話です。
「歯科口腔機能の衰弱」
「口腔機能低下症」
「要介護性口腔症候群」
などの総称のことです。
オーラルは「口腔」、フレイルは「衰える」という意味です。
くわしくは高齢になり筋肉や活力が衰えた状態をさしますので、
オーラルフレイルは高齢になり口腔の筋肉や活力が衰えた状態
のことです。
高齢の方にとって人とのつながりや誰かと食事をするなどといった「社会性」を保つ
ことは多岐にわたる健康維持に関与することが明らかになっています。
「社会性」が欠如していくと筋力の低下など「サルコペニア」いわゆる加齢性筋肉減弱症
や低栄養などによる生活機能の低下を招き、さらには要介護に陥ることが危惧されています。
厚生労働省の統計では65歳以上の約6人に1人、85歳を超えると約3人に1人が低栄養傾向
になっているそうです。

まず、咀嚼機能の衰えについてですが、オーラルフレイルの初期段階
で起こりやすい変化です。食事の際、口から物を食べこぼすことが多くなってきます。

次に、食事の際にむせてしまう。これは嚥下機能が低下しているためです。
うまく飲みこめないこともオーラルフレイルの一つです。

さらに話をする際に滑舌が悪くなる。発音に障害がでてきます。

食べこぼしや食事の際にむせるなど食事をとるのが面倒になったり、
食べやすいものだけを食べてるようになっていたら注意です。
それにより体の維持に必要なエネルギーが不足したり、栄養にも偏りがでてしまいます。

食べにくい→栄養が偏る→身体機能が低下していく

そして滑舌が悪くなると人との会話が面倒になったり、自信を失ったりします。
それにより社会性の欠如が起こります。外出や運動も少なくなり、身体機能も低下します。

これらのことよりオーラルフレイルは口だけの問題ではなく全身の運動機能や脳の
衰えにもつながっていくといえます。

ではオーラルフレイルを予防するには
噛む力 飲みこむ力 話す力
を強化していくことがあげられます。
両側の歯でしっかりと噛む。
食べ物をしっかりと噛んで食塊をつくって飲みこむ。
通常は食道を通るはずが、気管に行ってしまうと問題です。また誤嚥性肺炎の予防にもなります。
人と会話をして発音の練習にする。

また、取り外しの入れ歯が入っていて噛みにくい、飲みこみにくい場合、入れ歯に問題があるかもしれません。
その場合には入れ歯の調整や作り直しが必要かもしれません。そのままにせず早めにかかりつけ医院にご相談
下さい。

歯を喪失することが最終的にどれだけ身体に影響を及ぼすかが想像できます。
我が国はまだまだ歯やお口への関心が高いとはいえません。
若年層で抜歯されてそのままにしている方を拝見することもあるくらいです。
1本でも歯を喪失すると徐々に噛み合わせにズレが生じてきたり噛む力が減少していきます。ですので
早い段階での噛み合わせの回復が必要です。

当院では予防歯科に力をいれており、定期検診、定期クリーニングを継続して受けていただいております。
万一重度の虫歯や歯周病などにより歯を喪失された場合あらゆる治療に対応しておりますが
最も得意としている治療は「インプラント」です。
このところインプラント治療を希望されご相談にみえる方が多いと感じています。

昨日は1か所のみの埋入手術ですぐに終了となりましたが、1本の欠損でも選択する治療方法は非常に重要となります。

その前には上顎に5本埋入する手術を行い、全ての部位で上顎洞底拳上術を併用したため慎重な手術となりました。
「歯・お口の健康は非常に大切」であると常々考えております。



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