習慣的に喫煙をしている人の体内には、常に一定量のニコチンが存在します。
タバコを辞めるとニコチンが体内から徐々に抜けていき、タバコによりダメージを受けて
いた組織や機能が正常な状態に回復していきます。
その過程で現れる様々な症状を禁煙離脱症状といいます。
禁煙後に生じる口内炎もこの離脱症状の1つです。禁煙補助薬の副作用ではありません。
禁煙を開始した人のうち約40%に発症するといわれており、殆どの場合禁煙を初めて
2週間以内に現れます。原因はよくわかっておりませんが、タバコの成分による口腔粘膜
上皮の角化や抗菌作用が潰瘍形成に抑制的に働いている、禁煙後のストレスにより免疫力
が低下する、などが報告されています。
大抵は1か月以内に治ります。口内炎は痛みを伴うため、喫煙再開のきっかけとなりやすい
ですが、副作用ではありませんので、ニコチンパッドを使用して、禁煙を継続してください。