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2021.04.12 : 私の好きな映画㉓

院長の髙木です。

今回ご紹介する映画はちょっと「怖っ!!」な1991年公開のジュリア・ロバーツ主演の「愛がこわれるとき」。「プリティ・ウーマン」の1年後ですが、それとは違い暴力的な夫から逃れ、名前さえ変えて、隠れ棲む女性の直面する恐怖を描いたナンシー・プライスの小説「逃げる女」を原作としたサスペンス・スリラーです。
監督は「W」のジョセフ・ルーベン、脚本は「レインマン」のロナルド・バス。出演はジュリア・ロバーツ、パトリック・バーギンほか。
海岸を見下ろす瀟洒な別荘。そこで休暇を過ごすボストンで投資顧問を営むマーティン(パトリック・バーギン)とローラ(ジュリア・ロバーツ)は、見かけは申し分ない若い夫婦だった。

しかし、異常に神経質で猜疑心の強いマーティンは、ひとたび激情に駆られるとローラに暴力を振るうこともしばしばで、表向き落ち着きのある優しい声と紳士的な態度で人と接しているが、実際はローラを暴力で支配している。極度の潔癖症で服や部屋が汚れるのはもちろん、洗面所のタオルやキッチンの調味料の位置が少しズレるだけでも嫌がる。そんな生活に3年以上も耐えてきたローラは、たまたま海岸に来ていた神経科医に誘われ、夫と一緒にクルージングに出て暴風雨に遇った夜、海に飛び込んで姿を消す。

妻が水を恐れ、泳げないことを知っていたマーティンは彼女が溺死したと思って、さすがに茫然自失となるが、実はローラは生きていた。密かにYWCAに通って水泳を習っていた彼女は浜辺に辿り着くと、あらかじめ用意していた荷物を手に夜陰に乗じて夫のもとから脱出を果たしたのである。そしてバスで母のいる老人ホームの近くのアイオワの小さな町に向かうと、1軒家を借り、名前をサラ・ウォーターズと変え、過去を隠して第2の人生を送り始めた。そんな彼女にも隣家に住む大学の演劇教授のベン(ケヴィン・アンダーソン)との間に淡い交際が生まれるが、いつも肝心な時には心を見せないサラに、ベンは何か癒し切れない深い心の傷を感じ取っていた。

一方、ローラを失った悲しみに暮れるマーティンはある日、ふとしたきっかけから彼女が実は水泳を習っていたことを知って疑惑を持ち、ローラから死んだと聞かされていた彼女の母がミネアポリスの老人ホームに移されて生きていることを突き止め、自分を偽って行方をくらましたローラの居所を執拗に追い始める。マーティンに見つかることを恐れるサラ(ローラ)は変装して母親に会いに行くが、マーティンもまた警察と偽って母親に接近してついにローラの居場所を知る。遊園地で、追いかけてきた夫が入場券を買うときに、妻が捨てていった指輪を小指に嵌めている場面はゾッとします(^_^;)

そうとは知らぬローラを今や復讐鬼に変じたマーティンの手が襲い、そこへ駆けつけたベンとの間で猛烈な格闘になるが、追い詰められたローラはマーティンの手から必死で銃を奪うと、もはや愛していないかつての夫に向けて引き金を引くのだった。
とにかく始終ハラハラ冷や冷やする映画です。劇中の音楽も良く、ローラの悲しみや恐怖の場面を効果的に盛り上げており、1992年のBMI賞の音楽部門を受賞しています。ジュリアの恐怖におびえる表情、怖いけどDVを受けないために笑う表情・・・迫真の演技が素晴らしい作品です。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」


2021.04.06 : 私の好きな映画㉒

院長の髙木です。

今回ご紹介する映画は前回の「ミスティック・ピザ」と同じ1988年公開で、ジュリア・ロバーツの初主演作「サティスファクション」。当初は「スウィート・リトル・ロックンローラーズ」のタイトルだった作品。

夏のリゾート・クラブでバンド活動に明け暮れる10代の少年少女の恋と友情を描いた音楽青春ドラマ。主演はTVシリーズ「ファミリー・タイズ」のジャスティン・ベイトマン。ブレイク直前のジュリア・ロバーツやリーアム・ニーソンら意外なキャストにも注目。ジェニーをリード・ヴォーカルとした女の子4人と男の子1人からなるティーンエイジ・ロックバンド。明日のスターを夢見る彼らはリゾート・ビーチで営業するバー主催の新人バンド・コンテストに出場し、みごと優勝する。その結果、ジェニーのバンドは夏の間中、そのバーで演奏することになるのだったが…。ひと夏で終わる恋のアバンチュール感と少女が大人の女へと変わる瞬間が軽快に描かれていて、後味がとてもフレッシュな映画です。
愛があるうちに別れる恋ってロマンがありますから。

ロバーツよりも「ファミリー・タイズ」(82~89年)で人気者になったジェスティン・ベイトマンのための言わばアイドル映画ですのでバンドの華のヴォーカルはベイトマン扮するジェニーで、ロバーツ扮するダリルはベーシストということになるんですね。
ストーンズみたいなロックを女の子が弾いてると青春爆発!って感じですね。


歳上のおじさんに背伸びして恋をする女の子も良いけど、女の子に振り回される歳上のおじさんリーアム・ニーソンもいい味を出しています。最後の夏に彼女たちのバンド、ザ・ミステリーは、海辺の町のライヴハウスに出演するというストーリーなんですが、このライヴハウスを切り盛りするのがスティーヴ・クロッパーで、ミステリーの演奏曲も自然、スタックスの色を帯びるって具合です。まさか「ミスター・ビッグ・スタッフ」(71年)のガールズバンド版がこれで聴けるとは思いませんでしたが、この曲でヴォーカルを務めたのがビリー役のブリッタ・フィリップスです。フィリップスは女優もしますがそもそもミュージシャンでディーン・ウェアハムのバンド、LUNAに在籍して解散後は夫ウェアハムとディーン&ブリッタとして活動していています。映画ファンには、ディーン&ブリッタといえばノア・バームバックの「イカとクジラ」(05年)の音楽を担当したことで記憶している人もいるでしょう。
あるいはフィリップスが出て歌も歌ってることで気になる音楽ファンもいると思いますが、音楽ファンには他にもデボラ・ハリーが出てジェニーの恋路にいじわるするところも見所、と言うには出演時間が少ないですが・・・
そのジェニーの恋の相手はリーアム・ニーソン扮する伝説のミュージシャン、マーティンなんですが、撮影現場で実際に彼と色恋繰り広げていたのはロバーツでした。しかしニーソンの出会いより重要だったのは、製作者アラン・グライスマンとの出会いでした。当時のグライスマンの妻はサリー・フィールドで(93年に離婚)、ロバーツを気に入ったフィールドの強力なプッシュでロバーツは「マグノリアの花たち」(89年)に出演することになります。その映画でロバーツはフィールドの娘を演じました。
キュートな女の子たちが「アイコ・アイコ」(65年)やエルヴィス・コステロの「ミステリー・ダンス」(77年。バンド名に掛けたのか)をバンドでカヴァーして騒いでるってだけで楽しめますが(ひとり男性のキーボーディスト、ニッキー(スコット・コフィ)は、前任者が将来を重んじて逃走、急遽、スカウトされた音大志望のピアニスト。もちろんバンド仲間でドラマーのムーチ(トリニ・アルヴァラード)と恋に落ちます。ちなみにニッキー役のコフィの次の映画はフィービー・ケイツ主演の「シャグ」(89年)でしたがそこでコフィはアナベス・ギッシュと共演しています)、当のロバーツは映画をどう思ったかというと・・・。
今後、「男に目がないクジャク女」的な役しか与えられないのではないか?
「ミスティック・ピザ」のオーディションは、ロバーツがそんな不安に悩んでいた頃に行われたそうです。ロバーツ自身は3人の役ではジョジョが一番自分に似合っていると思っていたそうですが、振り当てられたのはやはり男に目がないデイジーだったんです。ロバーツは、デイジーの役は自分が演じるには美人過ぎると思っていたという。
しかし、だからといって、オーディションを受けないほどロバーツは子供ではありません。なにがキャリアに繋がるかは知れないため、やるからには本気で。全然ヒスパニック系に見えない、と言われてロバーツは靴墨で髪を真っ黒に染めてジミ・ヘンドリックスの「ワイルドシング」をウォークマンで聴きながらオーディション会場に向かったのでした。
監督とプロデューサーの前で颯爽と演技してカッコよかったロバーツだったが、相手役の男性が彼女の髪に手を通してその場は爆笑の渦に包まれるというオチ。それをペトリは気に入ってロバーツは見事、デイジー役を勝ち取ったのだったそう。

「サティスファクション」(1988年)。すでに2年後のヴィヴィアンの表情が現れています。

「プリティ・ウーマン」(1990年)

「サティスファクション」がベイトマンのアイドル映画だったのと同様、「ミスティック・ピザ」はインディーズのそれでアナベス・ギッシュは「デザート・ブルーム」(85年)で父親に虐待される娘を繊細に演じて批評家の絶賛を浴び、実力派として注目されました。キャストにミュージシャンが目立つ「サティスファクション」と比較すると、「ミスティック・ピザ」は前年に「フルメタル・ジャケット」(87年)に出演したヴィンセント・ドノフリオ、ニューヨークでオフブロードウェイ出演中スカウトされたというリリ・テイラーなど本物感が漂います。ただし、監督のペトリは代表作が「デンジャラス・ビューティー」(01年)というだけあって、リラックして楽しめる映画作りが身上のようで、本作もそういう映画に仕上がっています。その成果は興行成績にも反映して350万ドルの製作費に対して1400万ドルの売り上げを記録するヒットになりました。
3人が車の中でアレサ・フランクリンの「リスペクト」(61年)を歌う場面が印象に残りますが、「リスペクト」は元々オーティス・レディングの曲で、レディング版でギターを弾いているのはもちろんスティーヴ・クロッパーです。
ロバーツのキャラクターといい、微妙に共通点を感じさせるこの2作「ミスティック・ピザ」と「サティスファクション」はともに製作年が88年で今から33年前の作品ですが、こんな時代もあったんだなぁと楽しめます。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」


2021.04.02 : 私の好きな映画㉑

院長の髙木です。東京都内では1日、緊急事態宣言が解除された以降では最も多い475人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。繁華街や主要な駅で人出がかなり増えていることがこうした状況につながっているとのことですので、皆様できるだけ外出を控え3密を避けるなどの対策を徹底しましょう。

それでは今回ご紹介する映画は孤独な男女が、純粋な恋を育む姿を描いた1993年の恋愛映画「忘れられない人」。原題は「Untamed Heart」。監督・製作は「タクシー・ドライバー」の製作者トニー・ビル、製作はヘレン・バートレット。主演は「カフス!」のクリスチャン・スレイターと「いとこのビニー」のマリサ・トメイ。「ハードプレイ」のロージー・ペレズらが共演していています。

レストランで働くウエイトレスのキャロライン(マリサ・トメイ)は、明朗活発な女の子だが恋愛には恵まれず、いつも中途半端な恋に終わってしまう。今日も楽しいデートのはずが、彼から突然別れを告げられてしまいます。親友のシンディ(ロージー・ペレズ)が励ましてくれたが、その夜キャロラインの涙は止まらなかった。同僚に愚痴をこぼす。その様子を黙ってみつめているのはレストランの雑用係、アダム(クリスチャン・スレーター)。アダムはいかにもネクラっぽい男性。
さらに追い打ちをかけるような事件が彼女を襲う。勤務中、客の男二人組に声をかけられるキャロライン。以前に、あるパーティで同席したことがある。「ああ、あの時の。」と思い出すキャロライン。適当にあしらう。
 深夜、歩いて帰宅中のキャロラインの横に、車が止まる。「遊びにいこう」と声をかえてきたのは店で会った二人組。キャロラインは「もう帰るから」と断ったが、男たちはキャロラインの前に立ちはだかり、しつこく誘って来る。公園の中で帽子をとられたキャロラインは、危険な空気を感じて走って逃げる。しかし、追いかけてきた男たちに取り押さえられ押し倒され、抵抗すると殴られ、意識を失くした。そのピンチを救ったのはアダムだった。男たちを蹴り倒し、キャロラインを抱えて安全な場所まで逃げるのだった。アダムはそこでキャロラインを寝かし、目が覚めるのを待った。朝、目を覚ましたキャロラインは状況を読み取れず、アダムの前から逃げていく。後日、街でエスカレーターに乗っていると、反対側から、手を触ってくる男がいた。アダムだった。見ると、やや気持ち悪い顔でこっちを見ている。
キャロラインは、自分を助けてくれたのがアダムだと知る。実はアダムは、毎晩、キャロラインの後を尾行していた。「心配だったから」というアダムに、どういうわけか、キャロラインは感動する。
現代なら完全にストーカー認定されるアダムの行為も、この時代では立派な求愛行動だった。二人の心は接近していく…。

孤児院で育ち、心臓を患っていたアダムはほとんど周囲の人と会話を交わすことがなかった。彼はキャロラインに恋心を抱き、毎晩彼女が無事に帰宅するのを密かに見届けていたのだ。そんな彼の気持ちを知り、手を差し延べるキャロラインに、アダムは次第に心を開いて言葉を交わし始める。クリスマスイブの夜、キャロラインはアダムの家にいく。そこには、レストランの壁に貼ってあったはずの大みそかの集合写真(店員が数人で写っている)が、折り曲げて、キャロラインだけが見える状態で飾ってあった。さすがに気持ち悪いと思ったのか、緊張した顔つきになり、「じゃ帰る。明日はクリスマスね、メリークリスマス」と、足早に帰宅した。
翌朝、キャロラインが目を覚ますと、部屋に大きいクリスマスツリーが置いてある。感動するキャロライン。(※おそらく、昨夜、アダムが忍び込んで置いていった)。

お手製のクッキーを持ってアダムの家へ行く。ツリーのお礼だった。部屋でお気に入りの暗いレコードをかけるアダム。どこまでも暗い。しかし、二人はつきあいだす。

彼女は、純粋で優しい心の持ち主であるアダムが以前から自分を真剣に愛してくれていたことを知り、彼に心ひかれていく。だがアダムの心臓はすぐにでも移植が必要なほど危険な状態だった。キャロラインはアダムに手術を勧めるが、彼は昔孤児院でシスターから聞かされた物語を信じ、自分の心臓が特別なものと思い込んでいた。そして、もし心臓が奪われたら、もう君を愛せなくなるとも言った。互いの存在なしに生きていけないと思うほど深い愛を知った2人。キャロラインを暴行しようとした男たちの復讐で、アダムはナイフで刺される。病院に運ばれるが、医者いわく「傷はたいしたことない。それより大問題がある。すぐに心臓移植が必要だ。」
どうやらアダムは、小さい頃から心臓が弱く、移植を薦められていたが、幼い頃に「君の心臓は特別な力を持つ。手放しちゃいけない」と神父に(?)言われた言葉を信じており、頑なに手術を拒否していた。
キャロラインが「死にたいの?」と説得しても、聞く耳を持ちません。しかし、アダムの意思を尊重し、それも受け入れてつきあいを続ける。
二人の気持ちはどんどん高まっていく。楽しい日々。
 アダムの27歳の誕生日に、キャロラインはアイスホッケーの試合に連れて行く。喜ぶアダムの姿を見ながら幸せをみしめるキャロラインだったが、帰りの車中でアダムは息を引き取る。キャロラインは、アダムが「後で開けて」と言っていたプレゼントを開封し「一緒に生きて良かった」と、満足気な笑顔を浮かべる。

キャロラインはアダムに贈られたレコードを聞きながら涙にくれるのだった。現代の感覚でみると完全なるストーキング行為が「純愛」とされた時代があったんです。「毎晩、君を尾行していた。心配だから。」なんてセリフに、あろうことかマリサは感動するわけです。時代の感覚って変わるものですね。「当時は、そんなことが純愛とされたのかー。」などと、感覚のギャップを楽しむのも、この映画の鑑賞法です。マリサ・トメイ、クリスチャン・スレーター、二人とも若い!
 この映画、1993年製作にしては、ちょっと感覚が古いんです。おそらく、純愛っぽさを前面に出すために、あえて1970年代チックな古臭い演出にしたのかも知れないですね。

 「ハート(心臓)」が原題にも入っている通り、脚本のポイントになっています。幼い頃に「君のハートは特別な力がある」と言われたことを信じて心臓移植を拒否し続けたアダム。中盤でマリサ・トメイが「他の人に理解されにくい二人だから、通じ合った」というセリフがあることからも、読み解くとすれば「たとえ理解されなくても、自分が信じた道を進むべき」というテーマ。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」


2021.03.28 : 私の好きな映画⑳

院長の髙木です。東京都内で再拡大している新型コロナウイルス感染の波が、昨夏に起きた「第2波」を超えたそうです。本日時点の週平均の新規感染者数は351・0人にのぼり、第2波でピークだった346・1人(8月5日)を上回っています。昨日も今日も花見で人がいっぱいで不安になりました。皆さんお気持ちはわかりますが、都内の人出は高止まりし、さらなる感染拡大のリスクをはらんでいますので、緊急事態宣言は解除されたものの、まだまだ気を緩めず不要不急の外出は極力控えましょう。ステイホームを機に多くの名作映画を鑑賞してみてはいかがですか?

今回ご紹介する映画は1977年公開のニューヨークを舞台にしたサックス奏者と歌手のラブ・ストーリーを描いた「ニューヨーク・ニューヨーク」。監督はマーティン・スコセッシ、主演はライザ・ミネリとロバート・デ・ニーロ。
1945年、太平洋戦争終結の日。タイムズ広場のパーティーに参加していたジミー(ロバート・デ・ニーロ)は偶然出会ったフランシーヌ(ライザ・ミネリ)を熱心に口説きますが、相手にされません。ビーバップジャズのサックス奏者であるジミーは半ば強引にフランシーンをバンドのオーディションに連れていきます。短気なジミーは自分の演奏にケチをつけられて癇癪を起しそうになりますが、フランシーヌがジミーの演奏に合わせて素晴らしい歌を披露したことからバンドに採用されます。ジミーとフランシーヌは恋に落ちますが、楽団の歌手であるフランシーヌは仕事のためジミーの元を去るのでした。
フランシーヌへの思いを諦めきれないジミーは彼女を追って旅に出ます。フランシーヌを見つけ出したジミーは、彼女の楽団のオーディションを受けて採用されます。晴れて恋人となった二人は同じ楽団で各地を巡業する生活を始めるのでした。フランシーヌは無鉄砲なジミーの性格に戸惑いながらも、次第に彼の深い愛を受け入れていきます。やがて巡業先で二人は結婚をするのでした。ジミーは楽団の仕事を受け継ぎますが、独創的なジミーの演奏は受け入れられず、フランシーヌの歌唱ばかりが脚光を浴びるようになります。さらに楽団を取り仕切るジミーの高圧的な態度は楽団員からも非難されるようになり、フランシーンヌとの関係もギクシャクしはじめます。

妊娠したフランシーヌはジミーの反対を押し切り、楽団を離れてニューヨークで静養することになりました。活躍の場をラジオやレコードに移したフランシーヌは人気歌手として地位を確立していきます。一方ジミーも楽団の仕事を手放して、ニューヨークでフランシーヌと一緒に暮らし始めます。しかしフランシーヌの仕事を才能の浪費だと非難するジミーと、生まれてくる子供のために地道な生活を築きたいフランシーヌの間には溝が広がり、喧嘩が絶えなくなります。フランシーヌは無事に男の子を出産しますが、考え方の違いから二人は別れを決意するのでした。

数年後一人で子供を育てるフランシーヌは歌手として大成功し、ハリウッド映画にも進出を果たしていました。ジミーも自分の楽団を持ち、安定した生活を送っています。ジミーはフランシーヌが書いた歌詞「ニューヨーク・ニューヨーク」にメロディーをつけて、今も大切に演奏しています。ある日ジミーはフランシーヌのステージを見に行きます。そしてフランシーヌはジミーが見守る中で、二人の共作である「ニューヨーク・ニューヨーク」を堂々と歌い上げるのでした。このシーン震えが来ますね。ステージの終了後フランシーヌと久しぶりに再会したジミーは、彼女の成功を心から称えます。ジミーはフランシーヌを食事に誘いますが、フランシーヌは約束の場所に現れません。フランシーヌの気持ちを察したジミーは、一人夜の街へと消えていくのでした。お互いの才能や夢に惚れて、やりたいことをやるために離れるっていう・・切ない!近年ヒットした「ラ・ラ・ランド」の元ネタというのにも頷けます。

ライザ・ミネリが歌うスタンダードナンバーの数々もいいですが、やはりこの映画のために書き下ろされた「Theme from NewYork,NewYork」こそがハイライトでしょう。大名曲にも関わらず当時はほとんど注目されなかったそう。この曲は2年後にフランク・シナトラが歌って有名に。次第にニューヨーク市のテーマ曲になるほど愛されるようになります。ところで、「デ・ニーロ・アプローチ」という言葉をご存じでしょうか?名優ロバート・デニーロが、あまりにも壮絶な役作りをしていたことから、いつしか彼の役作りに関して「デ・ニーロ・アプローチ」という代名詞が付けられるようになりました。「レイジング・ブル」でプロボクサー役を演じるために、肉体改造によりプロボクサー体型を造り上げたり、「ゴット・ファーザーPARTⅡ」では、まずイタリア語をマスターした上で、シチリア訛りを再現するためにシチリア島に住んだり、「タクシードライバー」では3週間、ニューヨークでタクシードライバーとして働いたり等々・・。当然この「ニューヨーク・ニューヨーク」でもサックスかなり練習したんでしょうね。マーティン・スコセッシとデ・ニーロのタッグは大好きですね。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」


2021.03.23 : 私の好きな映画⑲

院長の髙木です。ようやく緊急事態宣言が全面解除されましたが、すでにリバウンドによる「第4波」が心配です。お花見や歓送迎会のシーズンなのに残念ですね。もう1年以上経ちますが何も進歩していないような・・・本年2月から医療従事者に新型コロナワクチン接種が始まりました。先日私も東京都歯科医師会にワクチン接種の申請をしました。アナフィラキシーも結構出ているので少し不安もありますが・・・個人的にフェーズごとのアクション、国民一人一人の行動、フェ-ズの変更や緊急事態宣言の発動や解除条件などがリンクしていないように感じています。まだまだ気を緩めず、極力ステイホームに努めないといけませんね。そんなことで、しばらくはステイホームを楽しむために映画のご紹介を続けていきます。

今回ご紹介するのは1988年公開の可愛いガールズムービー「ミスティック・ピザ」。“ミスティック・ピザ”で働く3人の若い女性の青春を描いた作品。なんだか少しノスタルジックで切なさも漂う、コネチカットの田舎町「ミスティック」でのありふれた日常の中で、年頃の女の子3人の心の成長を描いたあったかくて幸せな物語で、ジュリア・ロバーツが21歳のときの初期の作品です。33年前か・・・この映画の2年後にプリティ・ウーマンが公開されたんですね。初期のジュリア・ロバーツにこんな傑作があったと思わせてくれる作品です。監督はドナルド・ペトリ。この映画がデビュー作。私がファンのダリル・ハンナが出演した「ラブリー・オールドメン」や「ブラボー火星人2000」の監督も務めています。
ジュリア・ロバーツと言えば、ジョージ・クルーニーとの共演の新作「Ticket to Paradaise」がオーストラリアで撮影されているそうですね。豪州は新型コロナウイルスの感染抑制が奏功していることもあって、ハリウッド映画の撮影地として人気が高まっているようです。

セクシー路線でいい男を見つけるのに一生懸命なデイジー・アルージョ(ジュリア・ロバーツ)
デイジーの妹でエール大に進学が決まっていて今はバイトに精を出す、しっかり者優等生のキャット・アルージョ(アナベス・ギッシュ)
デイジー・キャット姉妹の親友で、彼氏との結婚を躊躇う、しかしいつも元気いっぱいのジョジョ・バルボサ(リリ・テイラー)
3人はいつも一緒。「ミスティック・ピザ」で一緒に働き、遊ぶときも一緒。
3人が働くコネチカットの海辺の町「ミスティック」にあるピザ屋「ミスティック・ピザ」(町もお店も実際にあるんです。)
は、秘伝の(mystic)ソースを使った不思議な(mystic)味のするピザを提供。
この「ミスティック・ピザ」。
当時(’88年)公開と同時に大人気になり、全国チェーンを展開したとか。

現在もあるんでしょうか・・・?

確かに創業1973年と記されていますね。行ってみたい!!

ジョジョ(リリ・テイラー)はビル(ドノフリオ)との結婚式の最中、迷いや緊張で気を失ってしまい、突然結婚を延期する。一方、デイジー(ジュリア・ロバーツ)はポルシェに乗ったお坊っちゃまに熱を上げるが、ケンカ別れ。豪快な性格のデイジーは自分の勘違いに気づかず恋人チャーリーの車にガッシャーン。。。キャットはベビーシッターのバイト先のパパ、ティムと不倫の恋に落ちるが・・・男慣れしてない彼女はどうしようもない現実にただただ泣くだけ。
楽しく過ごす3人が恋に悩み成長していく中で、随所に姉妹愛や友情が見られ、一見ベタっぽいけどベタに映らないどこか一味違うハッピーなストーリーです。

デイジー役のジュリア・ロバーツが、今よりずっとぽっちゃりしてて可愛いです。
後の大ヒット「プリティ・ウーマン」を演じるにあたっての原点が、この役柄にあるようなないような・・・。
彼女って、ワイルドで少しルーズな役を演じるとハマりますね。

それぞれに人生を模索する3人をさわやかに甘く切なく描いています。


J・ロバーツ演じるデイジーが恋人の家族と食事を囲むシーンで、撮影当時18歳のマット・デイモンが端役で出演していますが、本作品はマット・デイモンの俳優デビュー作として知られています。

デイジーを演じたジュリア・ロバーツの出世作としても知られていますが、確かに発する風格というかオーラが十把一絡げの新人とは数段違うというのがよく判ります。

三人三様の夏が終わる頃、ジョジョは再び結婚を決意、デイジーも恋人とよりをもどし、キャットも大学進学を控え、それぞれの夢を胸に祝杯をあげるのだった。ちゃんと、結婚式で始まって結婚式で終わるところもいい。
冷えたビールと熱々のピザで「ミスティク・ピザ」を鑑賞するのも乙なものですね!「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」


2021.03.19 : 私の好きな映画⑱

院長の髙木です。

このところ連続してD・ハンナの映画をご紹介してきましたが、キル・ビルのエル・ドライバー役の強いキャラしか知らない方がいたり、また有名どころのマグノリアの花たちSteel Magnoliasでの眼鏡をかけた、ややあか抜けないアネル役のD・ハンナしか知らない方がいたら残念なので代表作をいくつかご紹介してまいりました。

D・ハンナは身長178cmと背が高く、当時は美しくてどこか人間離れしたような不思議な雰囲気がある女優さんでした。そのせいか、人魚やレプリカント(アンドロイド)など人間じゃない役や、どこか人と変わった役がら(彗星の研究をしている天文学者など)が多い女優さんなんですね。


まだまだ彼女が出演している映画をご紹介したい気持ちは山々ですが偏執的になってしまいますのでD・ハンナの映画のご紹介は今回で終わりにします。

ラストを飾る作品は1993年の「愛しのジャイアント・ウーマン」。ちょっとB級映画だと思われるかもしれませんが、この作品は彼女が共同制作(co-producer)としても名を連ねる、ファンにとっては正に神的な作品なのです(笑)。ナンシー・アーチャー(ダリル・ハンナ)は、仕事のことしか頭にない父親(ウィリアム・ウィンダム)と浮気性の夫ハリー(ダニエル・ボールドウィン)に挟まれ、いつも自分を押し殺していた。

ある晩、ハリーの浮気現場で何もできず、ナンシーがむなしく車を走らせていると、UFOが飛んできて・・・。

ナンシーのUFO話は誰も信じず、人目ばかり気にする父親と、義父の財産を狙うハリーは言い争ってばかり。そんな二人に初めて怒りをぶつけたナンシーだったが、突然体に異変が起こる! 

D・ハンナが巨大化している!

ナンシーの運命や、いかに!?  D・ハンナのラヴリィな魅力炸裂です!

近年は、動物愛護や環境保護運動に熱心に取り組み、夫のニール・ヤングとともにロッキー山脈にある小さなコミュニティで自給自足の生活を送っているそうですが、いつの日かまた映画に出演してほしいですね。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」映画のご紹介はしばらく続けて参りますのでお楽しみに!


2021.03.14 : 私の好きな映画⑰

院長の髙木です。1都3県では新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の延長もあと1週間ですね。これだけ外出自粛期間が長いと、自宅で食事や読書・映画鑑賞をするしか楽しみがなくなってきている私です。早く安心して外食できる日が一日も早く戻ってきて欲しいものです。
昨晩はレンタル新作の「海底47m 古代マヤの死の迷宮」を借りて観ました。シリーズ1よりサメの描写が多いので、サメ映画好きな方には満足できる作品ではないでしょうか。しかし相変わらずハラハラさせてくれる映画です。とくにラストは。ステイホーム中のいい刺激になりますよ。
さて「好きな食べ物を10個挙げて下さい」と訊かれたら
①生牡蠣(眞牡蠣・岩牡蠣)
②串焼き(とくに世田谷酉たかの白レバーのあぶり)
③鰹(とくに戻り鰹の刺身・藁焼き鰹タタキを塩で)
④A5ランク牛のステーキ(マイブームは宮崎牛)
⑤餃子(とくに宇都宮正嗣・蒲田歓迎)
⑥ラザーニャ・アッラ・ボロネーゼ
⑦鰻(とくに南千住尾花)
⑧オマール海老をたっぷり使ったアメリケーヌソースのパスタ
⑨モンブラン(とくに自由が丘とアンジェリーナ)
⑩季節のマカロン
を挙げます。
土瓶蒸し、あん肝ポン酢に成城石井のイタリア産シチリアレモンのチーズケーキゴメンね・・・)

それでは「好きなハリウッド女優を10人挙げて下さい」と訊かれたら
①ダリル・ハンナ

②ジュリア・ロバーツ

③メリル・ストリープ

④エレン・バーキン

⑤グレン・クローズ

⑥メグ・ライアン

⑦アンジェリーナ・ジョリー

⑧ジョディフォスター

⑨ヘレン・スレイター

⑩ケイト・ブランシェット

を挙げます。

それでは今回も引き続きD・ハンナの映画をご紹介します。このところD・ハンナの映画をご紹介していますが、彼女のことを知っているのは、日本では、今や40代後半以降の人たちだけかもしれません。80年代はブロンド美人女優として、ヒット作「スプラッシュ」に人魚役で出演。トム・ハンクスと共演しました。1987年「ウォール街」や1989年「マグノリア花たち」、90年代に入ってもラブコメ映画に出演してきた人気女優だったんです。
アラフォーより若い日本人の間では、「キル・ビル」のエル・ドライバー役で有名かもしれません。
さて、余談ですが、いまアメリカやイギリスなどの欧米諸国を中心に急激な人口増加を見せるヴィーガンやベジタリアン。海外では、セレブなどの有名人が菜食主義を公言するケースも多く、この流行を後押しする要因のひとつともなっているようです。ポール・マッカートニーやナタリー・ポートマンなども有名どころです。そして、このD・ハンナもヴィーガンとして知られています。シカゴに育ったD・ハンナが初めにベジタリアンになったのは、まだ11歳だった1970年代。週末に家族で祖父母が暮らすウィスコンシン州に出かけたとき、立ち寄ったカフェテリアの駐車場に数頭の仔牛が乗ったトラックがあり、牛たちと一緒に遊んでいた際、特に懐いた一頭の名前をトラックの運転手に尋ねると、「明朝7時には仔牛肉になる」と言われてショックを受けたそうです。
それまでは普通に肉を食べていたんですが、それからというもの、お皿の上に載っているものとそれが生きていた時の姿を切り離して考えることができなくなって以来、肉は一切口にしなくなり、最終的には完全に動物性食品を断って卵・乳製品・蜂蜜も口にしないヴィーガンになったんです。宮崎牛がマイブームの私には縁のない話ですね(-_-;)

「スプラッシュ!」(1984)より。
20代になってすぐ「ブレイドランナー」(1982)で注目されると、以前ご紹介したロン・ハワード監督の「スプラッシュ!」(1984)ではトム・ハンクス演じる青年アレンと恋に落ちる人魚のマディソンを演じて、脚光を浴びたダリル。同作には地上で生活し始めたマディソンが、アレンと出かけたレストランでロブスターに殻ごとかぶりつくシーンがあります。殻の中にポテトとヤシの芯を詰めて撮影が行われたそうですが、ハワード監督によると、ダリルはテイクを重ねるたびに新しい殻が用意される=その数だけロブスターが犠牲になることに心を痛め、泣いていたというんです。リトル・マーメイドのアリエルが海藻やサンゴを食べていたことを考えると、ハンナは人魚役に的中でしたね(笑)

そんな彼女は近年、動物愛護や環境保護運動にも熱心に取り組み、夫のニール・ヤングとともにロッキー山脈にある小さなコミュニティで自給自足の生活を送っているんだそうですよ。因みにD・ハンナは57歳のときに、72歳のニール・ヤングと結婚しています。

今回ご紹介するD・ハンナの映画は1987年公開の「夜霧のマンハッタン」。原題はLegal Eaglesで、「やり手の弁護士」という意味。マンハッタンを舞台に、検事補と女性弁護士が焼死した画家の謎を探る。
ロバート・レッドフォードと『愛と青春の旅だち』のデブラ・ウィンガーが共演を果たした、オシャレなサスペンス・ドラマ。焼死した画家をめぐる難事件を、いがみ合いながらも解決してゆく敏腕地方検事補と女性弁護士の迷コンビを軽妙に演出したのは、『ゴーストバスターズ』のアイヴァン・ライトマン監督。名優ケイリー・グラント夫妻が所有していた美術品をはじめ、本作に登場した本物の絵画の数々も見どころのひとつ。
アメリカのマンハッタンにいる少女チェルシーは、画家で父親のセバスチャン・ディアドンから絵画をプレゼントされた。絵の裏にはこの絵を贈るというサインが書かれていた。まもなく、画家は火事で亡くなり絵画も焼失した。そして約20年後、チェルシー(ダリル・ハンナ)は弁護士のローラ・ケリー(デブラ・ウィンガー)とともに、地方検事局のトム・ローガン(ロバート・レッドフォード)のもとを訪ねた。

チェルシーは父親の絵を盗もうとしたとして訴えられていたが、チェルシーはその絵は父からもらったものでサインもあると話した。ローガンとケリーはサインを確かめるため、絵の所有者を訪れるが、直前に絵はヴィクター・タフト(テレンス・スタンプ)に売られていた。ローガンとケリーはタフトの画廊で絵の裏を確かめるがサインはなかった。まもなく、ケリーのアパートを刑事のキャヴァナウ(ブライアン・デネヒー)が訪れ、約20年前の火事について新事実を話した。ローガンとケリーは調査を始めるが・・・

ダリル・ハンナとデブラ・ウィンガーが最も輝いていた時期の作品

キル・ビルの悪役エル・ドライバーを演じたD・ハンナが前衛パフォーミング・アートを披露しているのでファンにとっては必見の映画です。

「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」


2021.03.10 : 私の好きな映画⑯

院長の髙木です。

引き続きD・ハンナの映画をご紹介します。

今回はエドモン・ロスタンの「シラノ・ド・ベルジュラック」を元にした1987年のアメリカのロマンティック・コメディ映画「愛しのロクサーヌ Roxanne」。D・ハンナのファンとして可憐で美しいヒロイン役を演じたこの作品を出さない訳にはいきません。鼻が異常に大きいことで、意中の女性になかなか告白のできない純情男をスティーブ・マーティンが演じています。
ワシントン州、ネルソン。平和なこの町の消防団長として、人々から愛されているC・D・ベイラズ(スティーヴ・マーティン)は、大きなコンプレックスをもっていた。鼻が異常に大きく上を向いているのだ。すれ違うスキー客などもついふき出してしまうくらいだった。このネルソンの町に、オフ・シーズンを利用して彗星の研究をしに美人天文学者のロクサーヌ(ダリル・ハンナ)がやって来た。家の鍵がしまってしまい消防団の助けを求めた彼女に、C・Dがかけつけ、その件を機会にC・Dはロクサーヌに恋心を寄せるようになった。しかし大きな鼻の彼はそれを言い出せない。

そんな頃、町に若い消防士クリス(リック・ロソヴィッチ)が町の助っ人としてやって来た。若くハンサムな彼もまた、ロクサーヌに一目惚れ。そのことを知ったC・Dが、クリスのために恋のはしわたしの役を引きうけることになった。知性に欠けるクリスのために手紙を代筆したり、初デートの日に、口下手の彼に替って遠隔操作で甘くささやく言葉を発したり。しかし、その操作が混乱して、ロクサーヌは怒って帰ってしまった。

諦めず、クリスを励まし、ロクサーヌへの接近を手伝っていたC・Dは、しかし、自分のやっていることに疑問を感じるようになる。これほどまでに好きな彼女に真実を伝えられないとは…。本当のことを告げる日がやってきた。そして、ロクサーヌも、これまでのクリスの手紙や甘い言葉の主がC・Dであったことを知り、その気持ちを喜んで受け入れるのだった。

昔のリゾート地が舞台なので街並みや風景がキレイで、音楽もロマンチックです。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」


2021.03.06 : 私の好きな映画⑮

院長の髙木です。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県では3月21日まで緊急事態宣言が2週間延長になりましたね。暫くはステイホームを充実させるしかないですね。

引き続きD・ハンナの映画をご紹介していきます。

今回は1987年公開で大ヒットしたアメリカ映画「ウォール街(Wall Street)」。
ニューヨーク・ウォール街を舞台に一獲千金を狙う男たちの世界を描いた作品。製作はエドワード・R・プレスマン、監督は「プラトーン」のオリヴァー・ストーン、出演はチャーリー・シーン、マイケル・ダグラス、マーティー・シーン、ダリル・ハンナ他。
若き証券セールスマン、バド・フォックス(チャーリー・シーン)は、貧乏人から巨万の富を築いた成功者ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)をいつか追い抜こうという野望に燃えていた。ゲッコーと5分間の面会時間をとるのに数カ月もかかった。バドはブルースター航空に技師として働く労働者階級の父(マーティン・シーン)から会社の経営状況に関する情報を入手し、それをゲッコーに流した。彼はバドをすっかり気に入り、バドの証券会社を通して取り引きするようになった。バドはゲッコーのやり口を徹底的に研究し、実績をあげていき期待に応えた。バドが流したインサイダー情報を利用した取引は違法行為だが、莫大な報酬を手に入れたバドは成功の甘い香りに酔っていた。ゲッコーの家で行なわれたパーティーで、バドはインテリア・デザイナーのダリアン(ダリル・ハンナ)と知り合い恋におちた。実はゲッコーが彼女のパトロンだったが、彼は2人を結びつけ同棲させた。

バドは豪華なマンションに2人の愛の巣を築いた。ゲッコーはブルースター航空を乗っ取るべく組合員を懐柔しようとしたが、バドの父は拒否、父子で激しく喧嘩した。

ゲッコーの狙いは、バドをかいらい社長として送り込み、会社を解体し、合併会社に買いとらせようというもので、会社を再建するつもりなど毛頭なかった。バドはやっと自分がゲッコーに利用されていることに気がついた時、父が心臓発作で倒れた。労働の喜びとともに誠実に生きた父を見たバドは、自分のあさましさに気づき、ブルースター航空会社を組合つきでゲッコーのライヴァル、ワイルドマン(テレンス・スタンプ)に買い取ってもらう交渉をした。

バドの裏切りを知らないゲッコーとワイルドマンの激しい攻防戦の末、ワイルドマンの勝利となり、ブルースター航空は生き残ることになった。ゲッコーの恐ろしさを知っているダリアンはバドのもとを去った。証券取引委員会はブルースター航空の株取引を調査、インサイダー取引の罪でバドを逮捕した。仮出所したバドを呼びだしたゲッコーは彼を殴りつけた。だが、その時に怒りにまかせて話した言葉をバドはテープに録音していた。それはゲッコーがインサイダー取引で逮捕されるに充分な証拠だった。元気になった父とバドは会った。バドは罪をつぐなうため検事局の階段を昇っていった。
時代を反映した内容が話題を呼び大ヒットしたことから、アメリカでは広く知られた映画であり、経済・金融の論評や記事で引き合いに出されることも多い。作品は実際のウォール街にも大きな影響を与え、主人公である投資家、ゴードン・ゲッコーに憧れて投資銀行に入社する者や、ゴードンのファッションを真似る者などが後を絶たなかった、と監督のストーンがDVDの解説で言っています。
一方でストーンは、作中でゴードンと対立するカール・フォックスと同じく過剰な資本主義による倫理観の崩壊を嫌悪する側であり、ゴードン側の人間ばかり増やしてしまった事は大変遺憾だとDVDの解説で述べています。
ゴードン・ゲッコー役のマイケル・ダグラスはこの作品でアカデミー主演男優賞を受賞しています。一方でダリアン・テイラー役のダリル・ハンナはゴールデンラズベリー賞の最低助演女優賞を受賞したので、この作品はオスカーとラジー賞を受賞した唯一の作品です。
「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」


2021.03.02 : 私の好きな映画⑭

院長の髙木です。

暫くはダリル・ハンナの映画をご紹介していきます。

今回のD・ハンナの映画は「クレイジー・ピープル」。1990年のアメリカ映画で、監督はトニー・ビル。トニー・ビルは名画「スティング」の製作にも関わっており、19993年監督作品の「忘れられない人」は切なくて好きな映画ですね。そのうちご紹介します。主演はダドリー・ムーアとD・ハンナ。ダドリー・ムーアと言えば1981年の「ミスター・アーサー」や1985年の「サンタクロース」が有名ですね。
腕利きの宣伝マン、エモリー・リーソン(ダドリー・ムーア)は嘘八百のコピーを並べ立てることにうんざりして、ありのままを言ったコピーを提出する。しかし社長はカンカン、たちまち彼は療養の名目でサナトリウム送りに。荒廃した生活を送り、心を閉ざしがちだったリーソンにそこで声をかけてきたのは若く美しいキャシー・バージェス(ダリル・ハンナ)。そしていつしか2人は魅かれ合ってゆく。

一方、会社ではリーンンの書いたコピーが間違って出稿され、あろうことかそれが大ヒットしてしまう。あわてた会社は彼を呼び戻そうとするが拒否され、キャシーの提案で患者たちによるグループセラピーを兼ねたコピー創作作業がスタートした。そこで生まれた本音のコピーはできのいいものばかり。さらには患者たちはこの作業を通して社会復帰への自信を取り戻していった。

リーソンも例外ではなく、彼が退院してしまうのではないかと心配するキャシーに、リーソンは彼女を迎えに来るはずの兄アダムが来るまでは一緒にいると約束する。しかし相変わらずうるさい存在のリーソンを追い払って、残りの患者を絞り上げることを企てる社長は院長を買収し、キャシーにもはや治療の必要はないと訴えるリーソンに、アダムはキャシーの妄想の産物に過ぎないと告げさせる。ショックを受けたリーソンは失意の中サナトリウムを去るが、そんな彼にキャシーから兄アダムの写真が送られてきた。いないと思われていた兄は実は軍隊に入っていたのであり、彼の操縦するヘリコプターで病院から脱出したキャシーら患者たちは、リーソンと共に広告会社を開いて成功を収めるのだった。

古いコメディ/ロマンス映画ですが、キャストも個性的で楽しめる映画です。「いやぁ、映画って本当にいいもんですね。」



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